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災害応援や雇用促進・企業誘致で連携 京丹後市と豊岡市

2009-10-23 | 地域全般

毎日新聞(10月23日付)舞鶴支局版

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災害応援や雇用促進・企業誘致で連携 京丹後市と豊岡市

京都府京丹後市と兵庫県豊岡市が府県境をまたぎ、災害時の応援や雇用促進・企業誘致で連携する協定の調印式が22日、豊岡市大手町の市民プラザであり、中山泰・京丹後市長と中貝宗治・豊岡市長が協定書を交わした。

経済や人的交流が盛んな両市は、共通の地域課題に協力して取り組むことを目指し、06年から合同会議を開催。これまで図書館の相互利用や山陰海岸ジオパーク構想、但馬空港利用促進などで連携してきた。4回目の今回は「災害時における相互応援に関する協定」と「雇用及び地元企業活動・企業誘致促進対策に関する申し合わせ」を結ぶことになった。

災害応援協定は、応急対策や復旧に必要な資機材、物資の提供、職員の派遣、被災者受け入れなどを相互に行い、平時の合同訓練や緊急時には応援要請を待たずに自主応援できることも定めた。

雇用や企業誘致の申し合わせは▽求人情報を共有し、相互のホームページなどで連携して公開▽就職フェアや相談会を協力して開催▽両市を一つのまとまった地域として企業にアピールして誘致を目指す--の3項目。

中山市長は「命の安全と経済生活の安心安全の2点で協力することは意義深い」、中貝市長は「力を合わせて外に向けてアピールしていきたい」と話した。

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災害応援はもちろんですが、企業誘致や雇用促進などで府県を越えた連携は珍しく、大いに期待したい所です。特に丹後地方や但馬地方は交通インフラが脆弱であり、企業誘致などにおいては他地域に遅れを取っています。今回の提携で安心・安全が生まれ、企業誘致によって若者の「働く場の創出」ができ、地域に活力が戻ることを強く望みたいです。