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霧ヶ峰自然保護センター 自然情報ブログ

自然情報・登山情報・イベント情報・霧ヶ峰パークボランティアの活動など霧ヶ峰の今を伝えます。

寒さます霧ヶ峰

2006年11月30日 | Weblog
今日の霧ヶ峰は、曇り。日中でも-2℃でした。
ほとんど車や人通りはなく、風の音や小鳥たちの声が
風に乗り、冷たくはりつめた草原の空気を一瞬和らげます。

そんな、霧ヶ峰に一度、雪が降らない今の時期に
霧ヶ峰を歩くのはいかがでしょうか?
草原の草花が枯れると、動物たちの営みを観察しやすくなり、
動物の糞や住みか足跡を探すことができます。

人の気配や人工的な音がない霧ヶ峰にて歩くと、人間が本来もっている感覚が
研ぎ済まされ、普段感じることが出来ない物がもしかすると
見えたり、聞こえたりするかもしれません。

もし、歩きたいという方がいらっしゃいましたら、
日中の平均気温が5℃以下になりますので防寒対策は忘れずに!

霧ヶ峰のカモシカ

2006年11月28日 | Weblog
霧ヶ峰にて、カモシカを発見しました!
なかなか、このようなベストショットは霧ヶ峰にいても
多くはないようです。
ちょうどセンターから車で帰る途中に、カモシカと出会いました。

国の天然記念物に指定されているカモシカは
霧ヶ峰でも、生息しています。
ニホンジカと違い、オスもメスも角がはえているので
性別は分かりにくいようです。
また、個体識別も難しいと言われています。

このカモシカの顔を観察し、センターで名前を
つけ観察することを現在検討中です。

よ~く写真を見て、カモシカの特徴を観察してみてください。


「この風はいったい、どこから来ているのだろう?」

2006年11月27日 | Weblog
みなさま、霧ヶ峰メールマガジンをご存知でしょうか?

 毎月 第一木曜日に発行している「霧ヶ峰の今」を伝えるメールマガジンです。
登録はお済ですか? 今回は、メールマガジンに毎回掲載しています、センタースタッフの声をピックアップしてみました。皆様の風は、どこから吹いていますか?

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「この風はいったい、どこから来ているのだろう?」(霧ヶ峰メールマガジン11月掲載)
逢沢 浩明

霧ヶ峰の大自然に迎えられ、早7ヶ月が経とうとしています。
ここ霧ヶ峰において、毎日、自然の神秘に驚き、そこから
沢山の元気をもらっています。

その元気をもらう一つに、「霧ヶ峰の香り」があります。
時々、霧ヶ峰を散策していると「ふっ」ととっても良い香りがしてきます。
それは、甘い匂いで、南西の風にのって、幾度も匂いを香ることができました。
「この匂いはいったい、どこからきているのだろう?」といつも考えては
散策を楽しんでいます。

人間に備わっている五感の一つに嗅覚があります。その嗅覚は、同じ匂いを
嗅ぎ続けると麻痺し、匂いを嗅ぎ分けることが難しくなると言われています。。
霧ヶ峰の自然の中では、多くの匂いを感じることができ、麻痺をすることが難しいほどです。

四季を通して、感じることができる香りや毎日を通して、感じることができる香り。
霧ヶ峰には、こんな匂いを香ることができます。

春は、雪解けの香りや雪が解け、土が太陽の日差しによって暖められる香り、植物達の芽吹きの香りがあります。
夏は、草原の香り、鮮やかに咲き乱れる花の香り、湿原や沢の香り、夕立が降る前の香り、雨の香りがあります。
秋は、風にゆったりとなびくススキの香り、赤とんぼが舞う夕方の香り、ひんやりした夜の香りがあります。
冬はまだ、体験していないので分かりませんが、これから香りを楽しみたいと思います。

また、年間を通して、動物の匂いを香ることもできます。
どんな匂いかといっても言葉にできませんが、動物の中にも色んな匂いがあります。
シカの匂い、キツネのおしっこの匂いなど、動物の存在を感じることができます。

このように、霧ヶ峰の自然は、多くの香りを提供してくれます。
そんな中、一つ興味深い匂いがあります。
それは、台風が近づいた時の「風の香り」です。
みなさんは、台風が近づいた時やその後の匂いをご存知ですか?

台風の風は、いったどこから来ているのでしょうか?
台風は赤道付近で発生すると言われているので、南の国の匂いを乗せた
風がここ霧ヶ峰まで、運ばれてきているのではないかといつも思っています。

もちろん、南の国だけではなく、風が通ってきた各所の匂いを乗せ、
霧ヶ峰まで到達しているのでしょう。興味深いです。

みなさんが、現在、住んでいる場所や近所にある自然の香りはどんな匂いがしますか?
香りに誘われながら、散策をしてみることも良いかもしれません。

霧ヶ峰にお越しの際はぜひ、試して見てください。
今日の霧ヶ峰はどんな匂いがするかな?!



犯人を捜せ!

2006年11月26日 | Weblog
人は「想像」から、多くのことを学ぶことできます。

特に自然は、人間へ「想像」というものを
容易に提供してくれる場所であると思います。
今日も私たちに、一つの「想像」を提供してくれました。

それは、この画像です。
今日午後14時頃、センター周辺の散策路の真ん中に、
誰かの糞が散乱していました。いったい誰がトイレにしてしまったのでしょうか?
一刻も早く、森の犯人を捜し出す必要があります。
このままでは散策路を器用に歩かないと通ることができません。
森の刑事のよる森の犯人探しが始まりました。

事件現場の捜査
霧ヶ峰にはどんな動物がすんでいるか?
霧ヶ峰付近一帯には、キツネやアナグマ、ノウサギ、カモシカ、ニホンシカ
テンやイタチ、ニホンリスが広く生息しています。
どんなところにあったか?
→標高1600m付近の草原で、気温は4℃。笹がたくさん近くにある。
糞のにおいは?
→笹のにおいがする。
糞の色は?
→深緑に黒と茶色を混ぜた感じの色
糞の形、特徴は?
大きさは1.5cm~2cmほど、糞の先は少し尖がっていて、
反対側にはへこみがある。
糞は何個ぐらいあり、どの範囲にあるか?
→50cm四方に約30個
比較的、まとまった範囲にある。
糞の周辺で食べられたものはあるか?
笹が食べられている。

現場の捜査により、犯人の顔が絞れてきました。

さあ、いったいこの糞の犯人は誰でしょうか?
みなさんも想像力を使い、犯人像を見つけ出してみて下さい。

車山湿原木道整備

2006年11月21日 | Weblog
先日、諏訪市主催で行われた車山湿原木道整備の続報です。
今年度整備計画している木道の約半分が完成しました。
来年の車山湿原散策路は今年よりも歩きやすくなります。
完成がとっても待ち遠しいです。

昨日に出題したクイズの答えです。
【クイズ】 
●キツネはなぜ、ふかふかな雪の上を沈まずに歩けるのでしょうか?

●答え
指を大きく開くと、指と指の間に毛が入り、足の裏の表面積を
広げます。そこで体重を分散させて、雪の沈みを防いでいるようです。
よって、雪の上でも容易に歩けるようです。

ヒントのかんじきは雪の中を歩くとき、沈まないように履物の下に
つける道具です。


霧ヶ峰のキツネ

2006年11月20日 | Weblog
先日、霧ヶ峰自然保護センターにて霧ヶ峰パークボランティア
のみなさんを対象に霧ヶ峰の動物の勉強会が行われました。

西村豊さん(動物写真家・長野県自然保護レンジャー)をお招きし、
霧ヶ峰の動物について様々な視点から、お話しをいただきました。

沢山の興味深いお話の中で、今日は霧ヶ峰に生息している
キツネについてお伝えしたいと思います。
霧ヶ峰も冬に入り、夏場に生い茂った植物も枯れ、
草原を容易に見渡すことができます。
雪が積もったあとによく動物の足跡が残っています。

動物は雪の上でも沈まずになぜ、歩けるのでしょうか?
みなさん、少し考えてみて下さい。
ヒントは、「人間のカンジキ」

答えは明日のブログに掲載したと思います。

5POINT

2006年11月19日 | Weblog
 霧ヶ峰にニホンジカが住んでいる事は、以前からこのブログに書かせて頂きました。
雪が少し舞い始めたこの時期、ニホンジカはオスを中心にハーレムを形成します。

 大きな角を持っているオス程、大きな群れを作ることが出来るそうです。

 シカの年齢は角の分岐でわかるそうです。角分かれ数が年齢となります。しかし、多くのシカの角は、4つまでしか分岐が起こらない。つまり、4歳以上は、角の分岐では分からないそうです。

 写真は、めったには見ることが出来ない5つの分岐がある角です。
霧ヶ峰のカボッチョ(山の名前です)で発見されました。センターに展示してあります。

 この角には、ご利益があるかもしれませんね。

マイ箸作りin原村

2006年11月18日 | Weblog
今日は、原村中央公民館にて諏訪地方事務所と原村生涯学習課の共同で
男女共同参画基礎講座が行われました。
その中で父親と子供はお昼ご飯を作り、母親はマイ箸作りを行いました。

霧ヶ峰で、草原管理のために伐採された木を使用し、箸を作りました。
今回使用した箸はズミ(コナシ)といって、比較的硬い素材ですが
参加者は黙々と削っていました。
途中、折れてしまった方もいらっしゃいましたが、それにもめげず
もう一度、削りなおしているところが印象的でした。
箸作りが始まると、こだわりはじめ、手が止まりません。
終了時には、世界で1膳しかない、とってもすてきな箸が
一人ひとりできあがりました。

参加された方々は、ぜひ自宅に帰り、自分で作った箸でご飯を食べてみてください。
とっても美味しいはずです。ご家族で一緒に作って見るのもよいですね。

草原の奥から・・

2006年11月17日 | Weblog
センター近くの草原で、ふっと耳を澄ますと草原に生える
ススキの間から「パチ、パチ、プチプチ」と音が聞こえてきました。

それは、一回だけでなく、そこらじゅうから絶え間なく聞こえてきます。

以前、ブログでご紹介しました「虫が葉を食べる音」とは少し違う。
「何の音だろう」とよ~く観察しながら、聞いてみると春先に聞きいた
「雪が解ける音」にそっくりです。
雪がないのになぜ、この音がするかというと
どうやら、霜が太陽の日差しに解ける音でした。

人間の脈の鼓動や木の中を流れる水の音と、同じように
草原の鼓動が聞こえたような気がしました。





大活躍!!

2006年11月15日 | Weblog
 今日は、霧ヶ峰にとって記念すべき一日になりました。
なんと、車山湿原に新たに木道が設置され始めました。
今回の車山湿原木道整備事業は、諏訪市が長野県のコモンズ支援制度を使い実現しました。地元の方々の長年の夢が少しづつ形になっています。以前から、車山周辺は足場が悪い箇所が多く見られました。
 今回は、車山肩から湿原の分岐(蝶々深山と車山乗越の分岐)の間の、110mの整備です。
諏訪市としましては、出来るだけ早く完成を目指していただけるそうです。

 新しい木道。その道をあなたは、何番目の歩くのでしょうか?