霧ヶ峰自然保護センター 自然情報ブログ

自然情報・登山情報・イベント情報・霧ヶ峰パークボランティアの活動など霧ヶ峰の今を伝えます。

やさしい眼

2012年08月25日 | Weblog
今朝も時間の経過とともに薄れてゆく霧。
眩しい朝陽をやさしく届けてくれます。


霧の水滴と太陽の温もりを浴びて

ノダケがすくすく伸びてきていました。

今年は少なめなのか

ハバヤマボクチはあまり目立っていません。

ここのところ残暑? お盆前より暑く感じます。

今センターのエントランスでは、7月29日と8月4日に行われたイベント。
「ちびっこカメラマンがみた霧ヶ峰」の作品を展示しています。
子供さんの目線に新鮮さを感じることと思います。
是非、ご覧ください。



秋の訪れ

2012年08月20日 | Weblog
霧ヶ峰に来てから、二週間ほど経ちますが、
少しずつ秋の訪れを感じます。

昨日までなかったところに、ひょっこりキノコが
顔を出していたり、ススキの花が風に揺れたりしています。




私の気付かないところで、自然は刻々と変化しているようです。



霧ヶ峰を訪れて、そうした自然の営みをもっと
知りたいと思うようになりました。

アザミに訪れたキアゲハ


同時に、一度立ち止まってゆっくりと自然の動きに
耳を済ませることの大切さを学んだ気がします。

自然から学ぶことは尽きませんが、明日でインターンは終わりです。

霧ヶ峰で感じたことや、考えたことを大切にしてきたいと思います。



第4回霧ヶ峰インタープリター養成講座開催のお知らせ

2012年08月17日 | Weblog

【講座のおしらせ】

霧ヶ峰インタープリターになりませんか!

どこまでもつづくようななだらかな草原、ひろい空

草原に点在するオアシスのような林(樹叢)そして荘厳な湿原。

そんな霧ヶ峰で一緒に活動しませんか!

インタープリター養成講座パンフレット

霧ヶ峰では、今年で4年目をむかえるインタープリター養成のための
講座を 9月21日(金)22日(土)23日(日)の3日間でおこないます。

霧ヶ峰の自然の素晴らしさを、訪れる方々に満足してもらえる解説が
出来るようになるためのプロを養成する講座で、勉強会ではありません。

昨年まで受講された方からは「今までの見かたと違った霧ヶ峰を感じ、
伝えることが出来るようになった」との声もあがっています。

受講希望のかたは
  第4回インタープリター養成講座


   養成講座申込書

霧ヶ峰を歩く

2012年08月12日 | Weblog
愛知県から来ましたインターン実習生です。
霧ヶ峰に来て、まだ5日目ですが、驚きと発見の毎日です。

初めて霧ヶ峰を訪れたとき、見わたす限りの空に圧倒されました。
小道を歩いていると、思わず空に続いているのではないかと思うほど、
空を間近に感じることができます。



今日は、マツムシソウの花がきれいに咲いていました。
私も、虫になったつもりで匂いを嗅いでみると、
ふんわりとバニラのような甘い香りがしました。



また、ヨツバヒヨドリやシシウドが、
緑の草原に咲き乱れていて、とても鮮やかです。



霧ヶ峰を歩いていると、様々なものを感じ取ることができます。
小鳥のさえずり、虫の音、葉が風にそよぐ音、植物の濃密な匂い、
目に鮮やかな花の色、繊細で美しいチョウの羽、足元の大地の固さ。

全部は受けとめられないほど多くのもので溢れていて、
とても満たされた気持ちになります。

自然をじっくり感じながら、残りの時間を過ごしていきたいです。

足元からの音は・・・

2012年08月11日 | Weblog
(本日は虫の写真です。虫が苦手な方はご注意ください)


最近、歩いている時に足元から「カサッ、カサッ」と
音が聞こえることがあります。
そして、何かが逃げていきます。
目をこらして探してみると・・・

バッタでした。
 
フキバッタの仲間です。
よく見ると、羽がとっても小さい。
跳ぶことはできても、飛ぶことはできないのでしょう。

また、旺盛な食欲でイタドリの葉を食べているのは、マメコガネ。

もともと日本の昆虫ですがアメリカにたどり着き、
この旺盛な食欲がちょっとご迷惑になっているとか。
外来種問題は、日本だけではないのですね。

葉から花に目をうつすと、
マルハナバチの仲間がさかんに蜜や花粉を集めています。

後ろの足についている大きな茶色いかたまりが、
集めた花粉を団子状にしたものです。
弟や妹たちへのお土産でしょう。

夏の日差しを浴びて、たくさんの葉を繁らせ花や実をつけている植物、
虫もその恩恵にあずかっています。
他に、蝶やトンボが飛んでいる姿も見られます。
つかまえて観察した後には、また霧ヶ峰で会えるよう逃がしてあげてくださいね。

秋風?

2012年08月07日 | Weblog
昨日、久しぶりの雨降りとなった霧ヶ峰。
朝の空気もいつもより、ちょっぴり涼しめでした。


それもそのはず今朝の最低気温は13℃でした。
涼しいと言うよりは、ちょっと肌寒く感じる程でした。

散策路を歩くと靴がビッショに、
これは夜露と朝霧の仕業かな。
地面は乾いていたから。

ノビタキやコヨシキリの賑やかな声の他に、
耳をすませば虫の音が聞こえてきました。

風も秋風の様な、爽やかさを運んでくれています。
このまま秋? そんな筈は無いでしょう。
アサギマダラも今年はまだ沢山見かけます。


頭上を見上げるとアキアカネがまるで綿毛が舞っている様に

キラキラ輝いて、空のお花畑の様でした。

湿原にも

白く輝くジュウタンのようなクモの巣のお花畑が見られます。

里ではまだ暑い日が続いているようですが、ふとそんな事を忘れてしまう日々です。


のびのびと

2012年08月05日 | Weblog
昨日、夏休みを過ごすファミリーに向けた特別イベントを開催しました。
名付けて「ちびっこカメラマンがみた霧ヶ峰」!!

自然の中へ出てみるとみんな夢中で

パシャリ!


パシャリ!!

ものすごい速さで、瞬間を逃しません!

お花をとる子
お花にとまった虫をとるお母さん
虫の群がっている姿をとる子

きれいなもの、おもしろいもの、不思議なものを
パシャリパシャリパシャリと撮影。
同じ花をとってもカメラマンが違えば写真もさまざま!


いつのまにかこの霧ヶ峰のさわやかな風の中で、
ゆったりと
のんびりと
のびのびと
おとなもこどもも
霧ヶ峰のここちよさに溶け込むような時間でした。

今の見頃は?

2012年08月03日 | Weblog
霧ヶ峰のお花はどんどん移ろい、夏休みで訪れる人をいつでも楽しませてくれます。
お花畑のように咲く花は少ないですが、あっちにもこっちにもお花が咲いていて、
普段見慣れないお花ばかりですので、こちらは目がうつろっちゃいますね。

「今の見頃のお花はなんですか?」とよく質問がありますが、
そんな時は。
虫は私よりも旬に敏感です。
虫になった気分でお花に近づいてみましょう。

山菜として親しまれるウドの花はどんなだろう?


実のようなまるまるした球はつぼみ。
つぼみがたくさんだから花盛りがこれから。
お花は球がはじけたような感じですね。

ホザキシモツケも大接近すると

こんな小さなかわいいお花があつまっているんですね。
途端にかわいく見えてきます。
虫が気に入って顔をうずめているように見えますね。


クルマバナも開花がはじまりました。



筒型の花に虫が日ごろのうっぷんを叫んでいる!?
顔をつっこんでいる姿が愛らしいです。

旬な見頃の花にたくさん出会えそうですよ。







ユリの作戦

2012年08月02日 | Weblog
今日は、センター前で華やかな花が見られました。

コオニユリです。

花屋さんで売られているユリの花は、服などに花粉がつかないよう
葯(やく:おしべの花粉のあるところ)がはずされていて見られませんので、
ちょっと観察してみます。

普段はこのような角度で葯がついていますが、
実は下の写真のように付け根のところから動くようになっています。

掃除機の吸い込み口の部分のような動き、と表現したらいいでしょうか。

なぜこんな場所が動くの?というと、自由に動くことによって
蝶の羽にうまく花粉がつくようにしているようです。
羽に花粉のついた蝶が別の花を訪れ、めしべに触れれば受粉する。
その効果を高めるための、ユリの作戦なんでしょうね。

蝶の助けを借りて受粉したユリは、種子のためや自身の冬越しのため、
今この時期の強い日差しを浴びてたくさんの
エネルギーを作り出していることでしょう。

自然界では生きていく為に、生き物がいろいろな工夫をしています。
そんな生活を、霧ヶ峰へ覗きに来てみませんか。