SIDEWALK TALK

自己責任

NHK クローズアップ現代
「中高年登山 遭難死は減らせるか」

北海道のトムラウシ山で1年前に起きた遭難事故。
夏の山で中高年登山客8人が凍死しました。
事故の検証をもとに、遭難死を減らすためにはどうしたらいいのか、
考えます。




Mountaineering2僕もトレッカーの端くれだから、この番組を興味深くみた。
登山ツアー企画者、ガイド、参加者の幼稚さ、無知さ、
その脆弱性に驚いた。
事故の原因を検証してたんだけど、基本中の基本のことばかりで、
TV で、それも国営放送でやる必要あるのかいうほどの内容だった。


僕は、亡父が山好きだったから、
ガキのころから、自分の意志とは無関係に、山に登っていた(登らされていた)。
だから山では、自己完結が当然だし、自己責任を負うべきだと、
何の気負いもなく、無意識に認識できているつもりだ。


この番組では、中高年の登山事故について、ああだこうだ検証されていたが、
突き詰めれば、万一 事故があったとき、
「誰のせいでもない。自分が悪い」
という覚悟だけが、トレッカーとして山にアタックする資格だと思う。

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コメント一覧

mf >> pfaelzerwein さん
  
http://www.kiribako.net/
  
pfaelzerwein さん、はじめまして(なのかな?)。
コメント、ありがとうございました。
  
そうですね。
グループ登山について、もう少しクールな思考が必要でした。
グループ登山といっても、
普段からつきあいのあるサークルでの登山、
この事件のような登山ツアー
と、分類する必要があるのかもしれません。
  
仲間同士なら、お互いの体力や普段の装備も熟知してるでしょうから、
あまり強引な行程には至らないことが多いんじゃないでしょうか?
何よりも気心が知れてるので、コミュニケーションが潤滑です。
  
一方、ツアー登山。
pfaelzerwein さんご指摘のように、
やはり引率者(企画者)の責任がもっとも重いですね。
今回のケース、一番驚いたのは装備の点検もしていなかったこと。
必需品にひと言「防寒具」と書いてあっても、それはピンキリです。
また。パーティがバラバラになるという超初歩的ミス。
統率力の欠如も見逃せません。
  
生存者のコメントを聞くと、
「なぜ、あのとき進んだのか?」
「低体温の状態をガイドに言えなかった」
など、(日本人特有?)の遠慮があったようです。
  
ちょっと大袈裟になるんですが、
こうしてみると、現代の日本人が抱えている何ごとかが見えてくるような気がします。
要するに、コミュニケーション能力の不足です。
ガイドにも、ツアー参加者にも、コミュニケーション力が足りなかったんじゃないでしょうか?
サークル登山ならコミュニケーションがとれても、
見知らぬ同士のツアー登山では遠慮してしまったんでしょう。
  
pfaelzerwein さんご指摘の「資格」について、番組では、
アルピニズム発祥の地、モンブランのガイドの厳格さを引き合いにだしていました。
けど、世界中のトレッカーがアタックするモンブランだからこそ、
ガイド養成にたいする費用もペイできるのであって、
日本百名山クラスでアルペン級のガイドを養成するというのもムリがあるような。
  
日本では、山の中でも携帯電話が使用可能なエリアが多く、
やたらめったら救助を呼ぶ、ということも問題視されています。
これも、意見が分かれるところでしょう。
  
僕はそれほど高山へはアタックしないですし、
初登頂の山にはできるだけガイド(経験者)といくようにしています。
普段のトレーニングを怠らず、重くても装備だけはキチンとするつもりです。
  
P.S. pfaelzerwein さんのブログにもお邪魔しました。
正直 僕には難解なものもありましたが、興味深く拝読させていただきました。
理屈抜きに、タイトル「 Wein, Weib und Gesang 」はイカしてますね。
  
pfaelzerwein
いつも方々で読ませて頂いています。
http://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein
いつも方々で読ませて頂いています。

上の事件の真相は良く知りませんが、ご指摘の点も理解出来ます。しかし、グループ登山に関する一般的な見解として、自己責任の心掛けとは別な問題があると思います。例えば、誰も引率者を必要としないならば、商業性の有無を別にしてこうしたグループも形態も存在しないかと思います。同じ行程を個人で自信を持って踏破出来る者はこうしたグループに参加しません。旅行代の問題だけではないでしょう。

それゆえに現地情報からその準備までを含めて、引率者の責任が問われその自覚がある者だけがこうしたグループを引率する資格があります。その「資格」の判断が事前に参加者に出来ない限り、やはり参加者は被害者に他ならないでしょう。

断片的な情報しかありませんが、「自己責任感が強く」自分自身の意志で生還することは今回もあったと思うのですが、そうした行動自体が弱者を犠牲にし易いと言う状況も多々あり、寧ろ一般的にこうした遭難事件には必ずグループ内の分裂が発生します。そうして強者が生き残るのは、当然と言えば当然なのですが、それは犠牲を大きくする方向へと往々にして導きます。参加者の自己責任論では解決しない引率者の問題もまさにそこにあります。反対に自己責任感喪失と引率者の誤まった判断で全員遭難騒ぎと言われるような事例も事欠きませんね。
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