きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

鎌倉く邸 柿渋を塗る(第5回)

2007年06月30日 | 鎌倉く邸
今日は、
2階床梁を18本塗りました。

koiyさん、
ご夫婦で毎週お手伝いありがとうございます。
毎週参加、ほんとうに頭が下がります。

梅雨のさなか、
天気が危ぶまれましたが、
午後はポツリポツリと来たので、
室内に移動して作業。
そして3時のおやつまでに作業は終了。
そのあと、強い雨足でザッと降ってきたので、
なんとかしのぐことができました。

柿渋を塗っているときに、
材に雨の滴があたると、
それがそのまま痕になってしまいますからね。

柿渋塗りは、
お天気と常にニラメッコです。



かなしき只見川

2007年06月30日 | 今日のできごと
会津三島町は、
只見川が流れる川。

只見川には深い川霧がかかり、
哀愁漂う雰囲気を醸し出していました。

聞くところによると、
只見川は水温が低いことから、
川霧がよく発生するそうです。

川の霧漂うまちが、桐のまち、
やはりこのまちは、
「キリ」には縁があるのでしょう。
あるいは、
「霧」と「桐」に縁があるのでしょうか。



話は変わり、
このまちの付近を車で走ると気付くのですが、
鉄塔と電線が目立ちます。
只見川は水力発電施設の多い川だから、
それと関係しているのかなあ。

せっかくの自然の風景が…、
と思うところもありました。

また、
水力発電用のダムの建設により、
アユの遡上もなくなった、
という話も聞きました。

私たちは、
電気を使わない生活というのは、
もはや考えられませんが、
しかし私たちは、
こうして自然界を犠牲にして
電気の便利さを享受しているのだ、
ということを知り、
感じているべきだと思いました。

手が暮らしへまちへ

2007年06月30日 | 今日のできごと
前の記事に書いたとおり、
会津三島町に行ってきました。

ここは桐の産地で、
桐を使った仕事の相談をすることが
本来の目的でしたが、

このまちは、
「生活工芸運動」のまちでもあるんですよね。

今回、
その世界の一端に
触れることができました。

※詳しくはこちら↓↓↓
http://kougeikan.cocolog-nifty.com/blog/

「生活工芸運動」とは、
そのまちに残る伝統工芸品を、
「伝統」というくくりの中で
閉ざされた世界を作るのではなく、
「生活」に根付いた工芸品として、
まちで暮らす、いわゆるごく普通の方々の手で作り、
それをまちぐるみで支援しよう、
という運動です。

「芸術」や「伝統」が、
「生活」の中にあるという、
この運動の趣旨自体、
とてもすばらしいですね。

そしてその運動から生み出される工芸品も
またすばらしい。

ヒロロ、ヤマブドウ、マタタビといった
地元で採れる、つる性植物の編み組細工、
そして、
まちで育てた桐の木工、

いずれも、
作られた背景がそう感じさせているのか、
作った人の息づかいと、
作るものに込めた愛情を
感じるのです。

さらに、
こうした運動の結果として感じたのが、
この道中、
まちなみを車で通り過ぎ、
何人かの人と話しただけなのですが、
このまちの人みんな、
自分のまちが大好きなんだなあ、
ということです。

そしてまた、
そうしたまちの人たちの手で、
この運動が続いていくんでしょうね。

こういう取り組みの精神が
それぞれのまちの特長を生かし、
各地域で広がると、
とても楽しいのになあ、と思います。



余談ですが、
このまちは人口2千人余りの、
小さなまち。

以前まちづくりの仕事をしていて
感じていたことですが、

数年前の「平成の大合併」を経てもなお、
こうして残る小さなまちのほうが、
元気だなあ、と感じます。

なぜでしょう、
町という行政単位の中で、
顔と手の見える関係が作りやすいからでしょうか。

関東一日大一周の旅

2007年06月30日 | 今日のできごと
28日の夜、
木工作家さんと打ち合わせのため、
山梨県白州へ。

そのままそこに泊まり、
次の日の朝、中央道、
そして開通したばかりの圏央道を抜けて、
関越道へ。

小出ICで降りて会津方面へ…
と思ったら、
国道252号を走るところ、
3の桁を一つ間違えて、
国道352号の山道をひたすら走る。

1時間ほど走ってようやく間違いに気付き、
途方に暮れて引き返し、
また同じ山道を走る元気がなかったので、
再び関越道へ。
そして北陸道に合流し、
そのあと磐越道へ。
西会津ICで降りて、
目的地の会津三島に着きました。

そこで用事を済ませて、
(後で書きます)
会津坂下で夜の食事。

食事を済ませたら、
また磐越道に乗り、
そして東北道に乗り、
途中SAで仮眠をとって、
今日の朝日が昇る頃、
鎌倉の家に帰ってきました。

ふう。
関東ぐるりと大一周旅行。
一日中車に乗っていた感じ。

途中、
奥只見のほう(国道352号)に迷い込みましたが、
深い霧がかかっていたこともあって、
魔境のようでした。

道中、タカらしきトリがいました。
翼を広げ、
山を降り立つ姿が実にかっこいい。
彼らはきっと、
人間はここから入るな、という
‘番人’だったのですね。
そのまま奥に入っていきましたが、
素直に彼らにしたがうべきでした。