あの頃の僕たちは死んだカエルの様でした。
あれからすでに四十余年が過ぎました。
今では、もうアウシュビッツのガス室と満員電車の区別さえ理解に苦しむ次第です。
人生は擦り切れる、目玉をヤスリで磨る如く。
これまでに、もう仲間が三十五人死にました。
これからじゃ、剃刀で切り取られた青い唇にキスをしてニヤニヤ踊るだけですよ。
人差し指のコラージュ。右耳のコラージュ。左肺のコラージュ。内臓のモビール。
ボウッと焼いちまえぇぇ~!
この頃の僕たちは枯れた子供の様です。
あれからすでに四十余年が過ぎました。
あの頃はプラスティック・ボディの君と慢性結核の僕と二人で月まで歩いて行けそうだった。