元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

あっしは、kippleってぇケチな野郎っす! 基本、自作小説と、Twitterまとめ投稿っす!

2月16日(月)のつぶやき

2015-02-17 01:08:31 | たわ言

【或る着物生活者の一生】
少々肌寒いが何てぇ事ぁねぇ。袷の長襦袢に黒の正絹の揃いでもう寒くねぇ。下半身はふんどしと猿股とステテコで爽快にしてポカポカで裾さばき抜群!
裾さばきの良いブランドステテコ、ロジャースで五百円で売ってるぜ。 pic.twitter.com/No751EUCw4


【或る着物生活者の一生】
今日は色々、金に関する事で忙しい。昼は十三度くれぇになるそうで。薄めの長襦袢に変えるか。鬼の如き気迫を持って臨まねば。威圧と恐怖で相手の思考を鈍らせるのである。
あ~良い天気だ♪ 黒の映える大正百四年の二月 pic.twitter.com/OgHIDNp77m


【空地】
其の後、空地たちは空に飛び立った。五分後の死を想定し、五分刻みの安心の中で何とか小さな生の欲動を繋ぎ止めていた少年は空を飛んでく空地たちを見ながら五分後に僕は死んでるに違いないとカウントし続けていた。五分経った頃、少年は本当に死んでいた。
空地は少年の唯一の支えだった。


【思い出国】
其の後、空家たちが地に沈んでいった。空地が飛び立ち空家が沈み、其の地に現われたのは誰も知らない思い出だった。空地少年の死の経緯を知っていた空家少女は地から消え失せた空地と空家の跡に現われた思い出たちに叫んだ。「あなたたちは高らかに思い出国の設立を宣言すべきです!」


【幻テロル】
しかし少女はすでにとうの昔から思い出国の住人だった。いや少女だけではなく全人類はとっくに思い出国の住人だった。ずっと思い出だけだった。そしてそんな思い出、誰も知らない。ずっと昔からこの世界には思い出しかなく、これからもずっと。思い出国の幻テロル。絶対の闇と同一である