きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

越年

2009年12月31日 16時19分44秒 | Weblog
2009年は、色々なことがはじまった年だと思う。

政治にしても、制度にしてもそうだった。


僕自身にとっても、はじまりの年だった。

出会いの多い年でもあった。

2009年。
年表をつくるとしたら、きっと色々なことが刻まれる年だったろう。


でも、悔いることも多かった。
養父をはじめ、大切な人たちの墓参にいけなかった。

自分がどうしてそこに立っているのか。
なぜ今笑っていられるのか。

前ばかり見るのは大事だけど、今でも大きな「存在」があることを、これからも胸に刻んで生きていかなくちゃいけない。


公演の終わり、部員から台本を貰った。

『左隣りの空に』

開くと、とてつもない数の「寄せ書き」が書かれていた。
僕と関わりのある人たち一人一人をこっそりまわって、書いてもらったのだという。


校舎の窓から見える空も、その時のキモチや感じ方によって違う景色になる。

この部員たちと同じ色の空を眺められた今年を、
いつまでも忘れないだろう。

スタートライン

2009年12月29日 11時36分33秒 | Weblog
佐賀大会が終了しました。

上演高校の皆様、先生方、本当にありがとうございました。

そして、観に来ていただいた皆様にも感謝です。

そして、佐賀のみんな、運営を手伝ってくださった他県の先生方、お疲れ様でした。

沖縄の生徒さんの一刻も早い回復を願っています。


閉会式、事故のことに触れないわけにはいかなかったでしょう。

ただ、どのようなカタチでも、生徒たちにとっては「思い出の大会」に他なりません。


「次回はこのようなことがないように」


もちろん、大事なことです。
でも、ほとんどの生徒たちに「次回」はありません。


だから最後は、心地よく幕をおろせたら、と考えていました。


50周年を迎えた翌年。
スタートの年。

19時半を過ぎても「解散」しなかった佐賀県の生徒たち。きっと得るものは数多くあったはず。

それが何かを、これから一緒に確かめていきたいと思っています。

本当に、ありがとうございました。

第51回九州高等学校演劇研究大会 看板落下事故につきまして

2009年12月23日 12時06分58秒 | Weblog
 新聞報道等ですでにご承知かと存じますが、平成21年12月20日(日)に行なわれました第51回九州高等学校演劇研究大会(2日目)におきまして、指定業者が緞帳を上げる際、同指定業者が設置していた舞台上部の看板が落下し、観客席最前列で観劇していた沖縄の県立高校の高校生4名が足を負傷するという事故が発生いたしました。現在もなお、佐賀県警鳥栖署による現場検証および指定業者への取り調べが行われております。怪我をされた生徒さん、ご来場の皆さま、講師の先生がた、そのほか本大会を開催するにあたってご支援・ご協力を頂いたすべての皆さま、ご迷惑、ご心配をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
 
 この事故により、長時間現場の状況を保存せねばならなくなり、大会2日目の日程をすべて中止にせねばならなくなりました。しかし本大会は全国大会の予選をかねておりますので、各上演校の希望や審査の公平性を熟考し、12月28日(月)に大会(2日目)を再度開催することとなりました。
 御報告申し上げますとともに、皆さまにおかれましては、今後も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 なお、当ブログは「いやどみ☆こ~せい」が個人的に運営しておりますブログですが、大会運営に携わる者の情報公開責務として報告させていただきました。
 28日の詳しい日程につきましては、
http://www.justmystage.com/home/sagakouen/
(佐賀県高校演劇連盟)
にございます。

 当ブログのコメント欄に当ブログとは無関係な「いやずら」「卑猥なコメント」等が描きこまれるようになりました。これまで「きもブログ」を愛してくださった方々、佐賀の高校演劇に関わりをもち、愛してくださっている方々がそのようなコメントをご覧になり、不快な思いをされることは耐えられません。
 そのような理由から今回は「コメントの投稿」が出来ないような設定にいたしました。大変申し訳ございません。
 

ドッジボール

2009年12月17日 01時31分23秒 | Weblog
クラスマッチ。
男子ドッジボール。
優勝した。

いや、紆余曲折あって、
ちょっとしたドラマがあっての優勝。

総当たりで
我ら三組は四勝一敗。

同じく、
一組、体育コースも四勝一敗。

しかし「得失点差で優位なほうが優勝」という決まりがある。

体育コースが優位だったから、一位、一組。

のはずだった……。


何か淋しい決着。
コートがひとつ空いている。

「直接対決して、本当の一位を決めたい」

なんと、優勝した一組もその案に賛成。

生徒会主任の先生に相談。

「両者がそれで納得するなら、それで決着を。」

と、さすがのお言葉。

最後の一分。
超激戦。

当てては入り、
当たっては出て……。

応援していた女子も声を失う。
いつにない真剣な横顔。
一組、三組のあいつらに惚れそうになった奴ら、いただろな。

結果、僅差で三組の勝利。
ガッツポーズ。

しかし最後なぜ、ふた組が集まって、俺を囲み、頭を触った?


ともかく、頂いた勝利。

勝負したい、と言ってきた一組。
やはり勝負師の集まり。
惚れたぜ。

グランドの片隅での小さなドラマ。

男子全員で参加したチーム。

やつらの心には、何が刻まれたのか。



さて。
演劇も、
いよいよ大会直前。

「通し」は今日もできなかったが……、


みんなでつくりあげてきた、もうひとつのクラスマッチ。

そのゆく末を
見届けたい。

掛け替えのない明日

2009年12月16日 01時47分08秒 | Weblog
午前1時20分。
学校を出た。

帰宅するまでの直線道路を右折。
牛丼安売り中の「すき家」でカレーを食べる。

6分で完食。

急がないと、睡眠時間がなくなる。
とかいいつつ、なぜ日記を書くのだ。

ズレてる。

デフレのすき家で、あえてカレー、ってあたりから。


さて。
明日はクラスマッチ。

クラスマッチは必ずクラスの応援をする。
今年は、「俺専用三組Tシャツ」を作ったが、明日はさすがに着ないでおこう。

八年連続の担任。
クラスマッチで応援しなかった日はない。

明日応援したくて、
明日する仕事をできるだけ今日(昨日(笑))のうちに終わらせた。


揃ってほしい。

40人。

いつか僕らも屍となり

2009年12月15日 01時37分25秒 | Weblog
「なんとかなりませんか。」

部室の大移動。
演劇部室を見れば、まさしく「ゴミ屋敷」。

演劇部のゴミばかりではない。
窓が割られ、外部から中に放りこまれたゴミもいっぱい。


「うわー。もう勘弁してよ。」

振り返ると、得体の知れない汁が、得体の知れないプラスチック容器から流れでている。


こっぴどく叱られた彼女たちにとっては、全てが憎きゴミ。

「大会前なのに……」

と、それは一言も言わない。

偉い。

いや、そもそも大会前という意識がなかったりして(笑えない)。

古いランドセル。
「捨てよう」

「いや、使うかも」
と僕。冷たい視線の部員たち。

いや、ほら、ラストでコレに照明当たるだけでも、場合によっては泣けるべ?

即興で「分校の最後の卒業生が同窓会ひらく話」のシナリオつくろうとしたが、皆すでに次の作業に入っていた。


新しい部室。
そこに足を踏み入れると、
皆、楽しそうだ。


「ここ、何置く?」
「部室って何飾るんだっけ。」
「写真とか?」

さっきの部屋で見付けた、サザエさんみたいな髪型の女性たちの写真。
彼女たちもそうやって、思い出を残していったのだろう。


「佐賀東の部員が20人くらいいた時代」

未来から見たら、今の僕らはそんな感じかな。

去年作った「学習塾の窓」。きっと誰かが褒めてくれるかな。

いや、ゴミだよな。


僕らがつくってきた
あれこれ
苦い顔でつまみ出される。
そして灰になる。
まさに名前を失った屍になる。


だけど、今はこれでいい。

「じゃ、何の写真にする?」

この瞬間も、幸せだから。


一期一会の舞台。
はかないけど、きっと何かを残す60分になるだろう。

振り返ることなく、
やるしかない。

いつかここが
笑顔の写真でいっぱいの部室になることを夢見て。

ウムイ

2009年12月11日 00時25分03秒 | Weblog
ホワイトボードに稽古日程を書いた。

来週から、通し開始。

他校さんから見たら、「は?」かも知れませんが、インフルと修学旅行、あと色々なコラボで、これが現状です。

一昨日の稽古は、「有志」の三人で「口を大きくあけようの運動」。
顧問は病院で定期検査。

また、自分たちの上演作品以外に与えられた台本が、二つ……。

とても行ける状況ではないが、こんなんじゃ行かなくてはどうにもならない、稽古場。

深夜の帰宅。

貧血になる暇がない。



顧問としてはじめて九州大会に出場したのは、五年ほど前だった。
前の勤務校。「演劇」と出会った場所。

全てが初めてで、初顔合わせの「打ち合わせ会」では、他県の生徒、顧問たちが別次元の人たちのように感じられた。

リハに音源MDを忘れるというハプニングに見舞われ、持参したパソコンで編集作業にうちこんだ本番前夜。

あっという間に終了した、上演。


そして、大会後の、沖縄代表の生徒たちとの食事。

皆で楽しく話していると、いきなり唄いながら踊り出す沖縄の生徒たち。

「楽しくなると体が勝手に踊り出すんですよ。沖縄のDNAです。」と、踊りながら生徒たちが説明。
うちら佐賀人たちは、踊りたいけど、気恥ずかしい、そんな様子。

「九州大会」を感じたのは、五年前のその瞬間だったような気がする。


2008年。二度目の九州大会。
僕は二度目でも、学校は創設以来の九州進出。

初めての沖縄。
国際通りの夜の道。
店の明かりに照らされ、見たこともない笑顔の生徒たち。
南関高校との出会い。


大会が終わり、戻ってから、無神経に投げ掛けられた、言葉。

悔しくて悔しくて、少ない部員たちの前で語った、想い。

「九州大会に出たのに、僕たちは認められているんだろうか。いちばん温かいはずの、この場所で。」

何かを求めあうかのように集まった、去年の仲間。苦楽が、常に共にあった。


今年、その数は倍以上に膨れあがる。


伝わりづらくなった、想い。
見えにくくなった、想い。
だけど、うごめいている想いが、確かにある。

「先生、そろそろ活動しないと、やばいですよね。」


うん。
やばいさ。
三回目だけど、
こんなにヤバいのは、初めてだよ。

「このゆとりが、うちの持ち味。」
なんていうフォローも、
もう手遅れかもしんないな。

でも、もってんだろ?
想い。
一年のくせして、言ってくれたじゃんか。
「悔しい」って。

実は俺にも、あんだよ。


忙しいだのなんだの理由つけて、
このまま終わらせるわけにはいかないんだ。


再始動だぞ。

大会詳細

2009年12月06日 00時19分37秒 | Weblog
第51回九州高等学校演劇研究大会 佐賀大会詳細です。

会場:基山町民会館

講師:
全国審査員 村井国夫 氏(俳優)
九州審査員 石山浩一郎 氏(劇作家)
開催県審査員 楢原俊昭 氏(元県演劇部顧問)

【大会1日目(12/19 土】

上演1.佐賀清和高校『KAGUYA.COM/ori』
清和高校演劇部作

上演2.久留米市立南筑高等学校『先生とチュウ』
高場光春(顧問)作

上演3.沖縄県立県立向陽高等学校『田中さんと高良さん』
吉澤信吾(顧問)作

上演4.宮崎県立佐土原高等学校『銀の雨』
段 正一郎作

上演5.クラーク記念国際高校『■(はこ)』
市川葵 作

上演6.大分県立大分豊府高等学校『それはいえない』
中原久典(顧問)作


【大会2日目(12/20 日)】

上演7.久留米大学附設高校『曾根崎心中 F.ver.』
近松門左衛門原作/久留米附設高校・岡崎賢一郎(顧問)作 

上演8.津曲学園 鹿児島高等学校『夏の月』
谷崎淳子(顧問)作

上演9.熊本県立玉名高等学校『弱虫HERO』
樫山ゆり子(顧問)作

上演10.長崎日本大学高等学校『海の音色』
松田正隆原作
塚原政司(顧問)潤色

上演11.佐賀県立佐賀東高等学校『左隣りの空に』
いやどみ☆こ~せい(顧問)作


大会HPも、つい先ほど更新しました。
http://www.justmystage.com/home/sagakouen/

Tシャツも・・・
いろいろやってます(笑)。

舞台打ち合わせ 終了!

2009年12月04日 02時35分43秒 | Weblog
今日は舞台打ち合わせ。

といっても、運営として各学校の打ち合わせにも参加して、「予算内におさまるのか?」「大道具の置場は?」とか考えていかなくてはいけない。

お昼休みを除いて、朝6時の運転からここまで、学級閉鎖中の連絡を出張先から行いながら、なのですが……、そんな感じでぶっつづけました。

うちの生徒三人も、今日は色々と手伝ってくれました。荷物を持ってくれたし、アイスまでおごってもらった。(「おごってもらう」って、どうだろ?)

運営の中心となる先生には、ほんと頭があがりません。


はじめて他校の「打ち合わせ」を拝見し、1番感じたのは、「舞台にかける想い」の深さ。

24色のクレパスを使って描かれた、正面からの絵コンテ。色分けされたCUEシート。「そこだけは妥協できませんが……ここまでなら」と立派に交渉する生徒。

前日徹夜で資料つくっていたので、ウトウトしないか怖かったのですが、衝撃でずっと目が冴えていました。頭は冴えなかったけど。

正直、全部「正面から観てみたい」舞台です。
それが叶わないのが悔しい。


今回の出場校、本当にすごい……。
本当に本当に、です。

佐賀大会。

「ほら、あの佐賀のときのさ……」

と、いつまでも語られるような舞台が、いくつも登場しそうな予感です。



それにしても、夜の校舎は寒すぎでした。
あと5時間で学校か……。
少し食べなくちゃ。

いきどまりのかたち

2009年12月01日 23時12分07秒 | Weblog
明日からは、生徒のいない教室。
うちだけは、と思っていたら、ついにこんな日がきてしまったか。

色々あった、今週。
つたわらないメッセージ。
つたえきれない、弱さ。

これから、1時間、1分の過ごし方が勝負だというのに、
医者からは、
「近いうちに入院してください。」
とのこと。

期間は、約半月だという。

「近いうち、って、いつですか?」
「経過を見てからです。」
「12月はどうしても……」
「大丈夫だと思うけど、『どうしても』で何とかなるような問題じゃないからね。」

母に電話し、このことを話したら、
「よかったじゃない。これで休めるね。」

頭の中でカレンダーが回転する。
いつ休めば・・・。
そのために、いつ準備して、
いつあれを仕上げればいいんだろう。


そうやって、自分の未来も、
たいせつなものも、
忘れていきそうな気がする。


いつ笑えばいいんだろう。
いつ泣けばいいんだろう。



そんなことも、ふと思うよ。
世間で言う「大人」になって
もう15年経つんだからさ。



Twin Spica ふたつのスピカ \"Hoshi He No Ippo (Instrumental)\"