きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

大きな橋の向こうに

2010年03月28日 22時31分05秒 | Weblog
今日は、山口県立華陵高等学校舞台芸術部の舞台、『しんがくじゅく』を観に行きました。

華陵高校さんの舞台を拝見するのは、実は二度目。
一度目は、青森の全国大会で優秀賞に輝かれた『報道センター123』。
この舞台を観て、「おれだったらこういうのしたいなぁ」と生徒にもらした覚えがありました。

その華陵さんが、なんと『しんがくじゅく』を上演されるということで、びっくりしました。


大きな橋を渡り、十日町高校さんや華陵高校さんのもとで、この『しんがくじゅく』はどう再生されるのか。

いや、僕が本当に期待していたのは、再生でなく、「誕生」でした。



2年前、この台本を大会で出した時、皆で苦心したのが、「フライドチキンの箱の扱い」、「スローモーション」。そして一番肝心だったのが「間」でした。

あの「場」を、お客さんも体験してほしい。考えてほしい。
つまり、お客さんを「置き去り」にしないこと。
それは、お客さんを意識するのではなく、登場人物の一人として、きちんと「心を動かして」ほしいということ。
それがお客さんを大事にするということ。

と、いいながらも、当時そんな舞台をつくれたかどうかはわかりませんが。ただ、うまくいかないときは、話の展開が「急」なように感じられてしまいますので、あくまでも自然な流れをつくることを心がけていたような気がします。


華陵高校さんの舞台、本当にお客さんを大事にされていた舞台でした。
大袈裟ではなく、後ろから見ていて、前のお客さんの背中ひとつひとつが、あの場で言葉を発していたようでした。


 あはは。
 なんだそれ。
 そっかぁ。
 なるほどね。
 えっ・・・。
 それって、でも・・・。

内容もセリフも覚えている僕ですら、
そんな背中をしていたと思います。


舞台上の役者さんたちが、まるで「話の展開を知らない」かのように。
計算された「間」ではなく、ごく自然に。
そこにいる一人一人の悩める人間として、あたりまえの心の動きが丁寧に描かれていました。

この台本を大事に扱ってくださったこと。
何よりも、華陵高校さんの作品として、愛してくださったことに感謝。
いや、客という立場で、感動でした。

扱いにくい台本だったと思います。
演出さん、ほんとうにお見事。
裏方さん、顧問の先生方、先輩方もお疲れ様でした。

とにかく、楽しかったなぁ。


さて、また新しい台本を書かねばなりません。
サイクル、早すぎです。

でも、エンジン、かかりましたから。
楽しんで、書きます。

2010年03月28日 02時24分54秒 | Weblog
今日は、卒業生たちとのみました。
(健◯郎、ちゃんと更新したぜ!)
久々の唐津。

学校まえの
大通りは、なぜだかいつも不況続きで、やっぱりいくつかの店が入れかわっていました。

一年ぶり。
あんなに「いつでもこれるから」なんて言っていた唐津も、いざ来てみると様変わりをしていました。

ヤツらはやはり、ヤツらのまま。姿形は変わっても、やはりヤツらのままでした。
だから僕も、僕らしく過ごせました。

三年四組。
二度経験した「三年四組」のひとつめのクラス。
いろいろあっての担任でした。
この間、人生を揺さぶるような出来事もありました。
でも、彼等も同じく、波乱に満ちた一年を過ごしたことでしょう。

育むとは何か。

自分のやり方が間違いであるということに気付かされ、苦しい思いのまま過ごした一ヶ月でした。
真実がそこにあるなら、この仕事は合わない、と、
でも、そんな気持でこの仕事に就くのなら、みんなに迷惑をかけると、
どうにもならない気持ちが僕を襲っていました。

こういう性格ですので、どうしようもありません。
僕はすべての言葉を全力でうけとめてしまう弱い人間ですから。


でも、今日、自分の「転機」となったクラスの皆と出会えて、すこし楽になれました。

先生には、まだ自分の気持は伝えられん!

きちんと成人を迎え、立派に焼酎を口にした彼が、そう言いました。

僕が担任をした子どもたちは、250人を越えます。

いまでも、どこかで、
それは続いています。

そう約束したから。

いやどみクラス。
みんな、元気ですか?

僕は、何一つ変わっていないからね。

街かど総文祭

2010年03月19日 00時19分17秒 | Weblog
今週末から、エスプラッツ佐賀で「街かど総文祭」が開催されます。
佐賀県高等学校文化連盟主催。
佐賀市が共催です。

地域の方々のご支援もあり、今年で2回目の開催となりました。

演劇専門部は、20日(土)の開催。
場所はエスプラッツホール3Fです。


参加校の上演時間は、

10:05~  佐賀西高校
11:05~  鳥栖高校

13:00~  佐賀清和高校
14:00~  佐賀東高校・佐賀北高校合同

です。
各学校、30~45分ほどの上演。
いつもより短めでお願いしました。


今回の作品は、数年前に書いた作品に手を加えたものです。
佐賀北高校との合同公演。去年の西部地区演劇祭以来です。
今日の稽古を観た感じでは……
やっと人のセリフを「聴く」ようになってきたなぁ、と。

忙しい学年末。
ほとんど練習に顔を出せませんでしたが、
だからこそ学んだことは多かったようです。
でも、まぁ、すまんの。
夜の学校の印刷室。
パンフレットの表紙をガチコンガチコン印刷しながら、
明日のリハについて考えていました。

本番、あさってです。
楽しみです。
やはり、「コンクール形式じゃない」ってのが、
いいですね……。


そういえば、最近新聞社2社から取材を受けました。
ひとつは、佐賀新聞社。
うちの演劇部を取材していただきました。
カラーで載りました。
一番悔いが残るのは、
前々日の深夜に、
酔っぱらってバリカンを手にしてしまったことです。


もうひとつは、中国新聞社。
実は、山口県立華陵高校の舞台芸術部さんが春公演で、私の作品『しんがくじゅく』を上演してくださるということで、その関係で電話取材を受けました。

「私は、台本を生徒に渡すときは、作者のこだわりを見せないようにしているんです。」

と、わけのわからないことを言ったような。

「私のこだわりを生徒に受け入れてもらうのではなく、生徒のこだわりを私が感じ取って、舞台をつくりたいのです。」

よう言うたもんだ。
実際は、生徒たちの勢いに押されているだけなんですよ。

でも、役者たちがつくったイメージをなんとか大事にしていきたいというのは事実。

上演される学校さんには、ぜひとも、自分たちだけしか持たない「こだわり」で作品を仕上げてほしいものです。

華陵高校舞台芸術部さんの春公演は、「スターピアくだまつ」にて、
● 開催日:3月28日(日)
● ①開場:13時 / 開演:13時半、②開場:15時半 / 開演:16時
● 入場料:無料
です。(星プラザWEB様より転載)

『しんがくじゅく』は、新潟県立十日町高等学校演劇部さんにも使っていただきました。『しんがくじゅく』が九州をわたり、遠く離れた場所で上演される……。
考えただけでも幸せです。


あああ、
そういえば仕事がたくさんありました。
演劇モードから抜け出さなくては、
職○室で、あきらかに浮いているような気がします。

模範解答

2010年03月09日 01時16分05秒 | Weblog
動けば正解なのか
待てば正解なのか

話せば正解なのか
黙れば正解なのか

許せば正解なのか
流せば正解なのか

奢れば正解なのか
遜れば正解なのか

泣けば正解なのか
笑えば正解なのか


天井をながめたところで
答えは出ない。
もがいたところで。


茜さす場所でも
自分の翻意すら見せられないのだから。