きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

白夜

2011年08月28日 06時38分08秒 | Weblog
「徹夜」を自慢すると印象がよくないという話をよく聞くので……。

自慢ではないが、徹夜した。台本を書くためなので仕方ない。

総合文化祭の開会式オープニングの台本。
だけど、このままでは三分オーバーしてしまう。これはマズイ。
しかしもう削る箇所が……。
設定から考え直して、今書いてるやつは違う何かで使うか。

「命を削って台本を書いてる」と話す人と、結構出会ってきたような気がする。
かつて冗談だと思って聞いていたその言葉が、最近になって身にしみる。

そう。何か削られている。


素人にカビが生えた程度の俺でも「発想って、泉のように湧いてくるの?」と言われたら、そう、泉……というかモチのカビのように生えてくる。
そしてモチのカビのように、一度生えたら削るしかない。

「これって二年前のやつに似ている」なんて言われたくないから、なるべく「違うやつ」を創ろうとしている自分がいる。ネタがなくて、コンクールや演劇祭で書く予定だったものを、ポンと出してしまう。いやむしろ、「寝かせておくこと」は難しい。そのとき書けるものを、「全く新しいものにチャレンジする」という気負いのまま、進めていく。
そして、数ヶ月前、数年前の自分の作品と対峙し、頭をかかえる。

「これじゃ前と一緒じゃないか」と。

そして、「原点回帰」なんかをやろうとする。他人にとってはどうでもよさげなことを、大義そうに。

あたらしい自分。
あたらしい感覚。
あたらしい作品。

なんだか小学校の教科書のように「あたらしい」をつけて、前へ進もうとする。

でも、前を進んでいる感覚はあまりない。
むしろ、プチプチの、まだつぶしていない部分を必死に探している感覚。
今は「ぞうきん絞り」みたいな潰し方をしているかのようだ。



今日はかなり削られたような気がする。

でも、しばらく休めない。
それを思えば、疲れて仕方がない。疲れるというより、憑かれる、か。


遮光カーテンから光が漏れている。
いや、どちらにしても、夜はあまり訪れてくれない。

まるで白夜だ。
それこそ自慢にもならない。

眠れば、少しは楽になるだろうか。

青少年のための演劇講習会

2011年08月13日 02時23分31秒 | Weblog
全国大会も終わりました。
しかしホッとする余裕もなく、県の演劇部を集めた合宿が行われました。
参加は全部で110名。部屋にギリギリ入る数でした。

講師は劇団「謎のモダン館」の大坪文先生と、私でやらせて頂きました。
大坪先生のご指導は、佐賀の生徒たちにとても馴染んだようでした。生徒たちの「自信」につながるというか、(もちろん、もともと自信を持っていていいはずなのに)自分のやってきた練習、演技、それこそ自分たち抱いていた高校演劇「観」に不安を持っていた生徒たちに対して、新たな可能性を見出して頂きました。公演直前の忙しい時期でしたが、非常に有意義なご指導でした。身体を動かすこと、私も実践せねばなりません。

私は役者8人の台本を二つ用意しました。前日に仕上げた台本です。そのA、B二種類の台本を12班(6班×2)にわかれて上演してもらいました。

実はその台本、二つとも途中で途切れています。「残りは班で考えて」と、投げっぱなしです。片方の台本は途中が白紙で、そこも自分たちで考えなくてはなりません。

学校は違えど、同じ「演劇部」ということで、共通する苦しみや喜びを知っている。
でも、練習方法や舞台の作り方、それこそこだわり方も違う。

さて、様々な学校の生徒たちが一つの班に集まり、何を共有し、何をぶつけ合うか。

不安ではあったけど、いい舞台を作りたいという共通した信念があるからこそ、安心して見ていました。

それこそ、暖かい作品、切ない作品、笑える作品、結末も異なりますので様々登場しました。
途中の空欄に伏線をはり、ラストに繋げるといった巧妙なものもありました。

個人的には、自分が作ってきたものが多種多様に変化を遂げていく、いや再構築されていく過程が非常に楽しかったです。刺激したことのない部分を刺激されたような、そんな新鮮な気分でした。

それぞれがこの研修を何の役に立ててくれるのか。いや、「役立つ」という発想は、ある意味必要ないかも知れません。
とにかく適度にストレスを
感じ、それをこれからの楽しみに生かしてくれたら、と思っています。

110人、一つの屋根の下で笑いあい、とても幸せな時間、空間を過ごしました。

さて、五月ごろから自分のためだけの休日をまともに過ごせていませんが、明日は多少時間があります。
午後は少し眠りたいと思います。

全国大会

2011年08月07日 21時31分16秒 | Weblog
香川県に行って参りました。
昨年、一昨年は、生徒講評委員引率。
比較をすれば、今年は比較的睡眠時間のとれる全国大会でした。かえって調子が崩れそうでしたが……。

いえ、でも様々な「想い」が詰まった大会。
気が引き締まる思いで観劇させていただきました。


最優秀賞は、山口県の華陵高等学校!
去年『しんがくじゅく』を自主公演で上演していただいた学校です。そういうこともあり陰ながら応援させていただいてました。
去年の公演は、観劇させていただきました。自分の作品を他校さんが上演するのを観るのはそれが初めてで、緊張やらドキドキやら。でも一番うれしかったのは、いい具合に作者の手から離れて、「自分たちにしかできない作品」に仕上げてもらっていたことでした。
あれから一年。すごいなぁ。これからの活躍も期待しています!

鹿児島高校『窒息』は優秀賞に入賞!これは個人的にもうれしいニュースでした!今回、ウチの生徒たちは観劇できませんでしたが、九州大会の当時の三年生の熱演を観劇させることができたのは、大きな財産。このニュースにはうちの生徒も喜んでました。


舞台の外では、中村勉先生はじめ多くの先生方と交流を深めることができたことが何よりでした!佐賀県事務局としても、がんばらねば!

大会期間中……実はホテルで台本を書いていました。夏の合宿研修会用の台本です。10分程度を2作品。ト書きや役名が入るべきところに空欄を入れたり、後半を「このあとの展開を各班でつくってください。」にしていたり、めちゃくちゃな台本ですが……、違う学校同士でアイデア出し合って、自分たちだけの作品にしてほしいなと考えています。
台本あなうめ、練習、台詞覚えを6時間。そして翌日上演(8人×13チーム)。

き、厳しいかな?



あとは、16日までに、
・生徒会ビデオドラマ台本(9分・カメラ割り付き)
・文化祭台本(45分)
・総合文化祭開会式オープニング

の3本を……

き、厳しいかな?

明らかに厳しいよな?

でも、佐賀県のためです!

またみんなでつくりたいんです。

だから、寝ないことにします。
書き終えるまでは。


つまり、
要するに、

いつもの夏です。





(あ、コメントたくさんありがとうございます!近いうちに返信させてください!!)