きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

なつかしいにおい

2009年01月28日 22時08分32秒 | Weblog
入浴剤を買った。一度サンプルを使って、「これだ」と思った。今度は1キログラムくらい買ってしまった。
この入浴剤のにおいが、「冷凍庫の霜」のにおいに近い。
まだ父と母が同居していた小学校低学年の頃。当時は冷蔵庫の性能が悪く、冷凍庫の中には霜がこびりついていた。特にイライラしたとき、その冷凍庫の霜をガリガリ取って、食べていた。
なぜか、その「霜」のにおいがする入浴剤。もはや冷凍庫に霜がつかなくなった今、この入浴剤で、イライラがとれそうな気がする。

助走の一歩

2009年01月24日 02時17分54秒 | Weblog
お好み焼きを頼んだ。宅配で。「広島風お好み焼き」を頼んだら、40分で届いた。容器にカタカナで「ヒロシマ」と書いてあった。
……なんだか、気軽に食ってはいけないような気がした……。

ちょうど、である。ニュースか何かを見ていたら、ゲバラの特集があっていた。
彼を「世界で一番格好いい男」と呼んだのは、ジョン・レノンだったか。忘れた。彼は処刑されて死んだが、直前、自分を殺すことになった若い兵士に「落ち着いて、しっかり狙え」とアドバイスをしたという。そのへんのエピソードからも「格好よさ」を感じたのだろう。
テレビによると、ゲバラは広島にも来ていたとか。資料館で「ヒロシマ」の惨劇をみた彼は、様々なことを想い、また次なる行動に生かしたはずだ。
彼は「革命家」になるまえに、旅人だったらしい。旅人として、素直に想い、感じたことが、革命という大胆な行動を生んだ。旅人として、動的に動いたことが、原動力になっていたというわけだ。
思想的なことにアレコレ触れるつもりはないけど、その、「見聞を広める」ってことは、大事だと思う。目標がないなら、とりあえず旅でもなんでもいいから、行動し、感じろってことか。

助走の、一歩。
革命なんてのは、人間の行動の極致だろう。その極致も、ちょっとした助走から始まるんだろうな。
「待ちの姿勢」
幼い頃からの、よくない癖。

後ろにでも、横にでもいい。見易い位置に移動するだけでもいい。
歩かなくちゃ。

オバマ就任

2009年01月22日 00時54分08秒 | Weblog
オバマが第44代の大統領に就任した。
選挙活動中、あれほど使っていた「Change」という言葉を、大統領演説では一度も使わなかったという。
それはそれで、きっと、良いのだろう。具体的な公約はともかく、責任つきまとう立場になった今、「さあ、変わろう!」と連呼しても、一般市民はキョトンである。そうじゃなくて、「おまえらは世界を担うアメリカ人だろ?誇りをもってその責任を果たそうぜ。しっかりいこうぜ。」とも言われれば、「そうだよな」と、世界の牽引役だと自覚をもったアメリカ人たちは興奮するだろう。小泉の、「多少痛いかもしんねけど、みんなでがんばろうや」みたいな演説に近い。うまい。民意ってのはたいがい、マイナス思考からはじまる。「美しい国」を目指したあの人の演説みたいなのには、国民は「はあ?」で切り返すしかないのだよ。高いハードルを指さして、「ぜったい跳べるって。とべないわけないじゃん。」と言ってるようなもの。じゃお前跳んでみろや、と言われるのがオチだもんな。

あとひとつ。「Change!」という言葉は、多少の「批判」をともなう。「変われ!」という裏には、「『今までの』じゃイカンだろ」という批判。ブッシュ政権に対する批判だ。ここにきて「最悪」の呼び声高いブッシュを、オバマは演説で叩かなかった。オバマは礼節を心得ちょる。ヒーローインタビューで、K.Oした相手ボクサーをけなすことの格好悪さを、よく知ってる。

思うに……。オバマが持つ、この「礼節」こそ、日本が大事にしてきた「持ち味」ではなかったのか。外人レスラーが力道山チョップで倒れることを喜んでた勧善懲悪の時代は終わり、「いいものはいい」という境地まで精神を発達させた我ら日本人。決して「悪者退治」を描かない宮崎駿作品を、最高の芸術だ、と好む日本人。他人を蹴落とし、その反動で前に進んでやる、なんてのは、合わねぇんだよ、きっと。日本人は。
マケイン氏も選挙終盤はオバマを褒めだした。相手をタテることの美徳を、一流の人間は知っている。

日本の政治家はどうだ。水かけ論でお互いびしょびしょだ。ユニークな皮肉やら、同じ言葉の繰り返しは、もういらん。一回、政党なんかぜーんぶ無くしたほうが、いいんじゃねの?と、思う。

俺はヤハリ好戦的な人間にはなれない。負けてもあっぱれ。だから日本人でよかったと思うよ。

テイクアウト

2009年01月14日 00時51分14秒 | Weblog
正月は痩せる。

つもりだった。
結果は惨敗。
せっかく痩せてきてたのに、「自分」という得体の知れない肉食動物に惨敗した。

正月はたいがい太る。
その主な原因は、間違いなくカズノコだ。カズノコはいかん。カズノコを冷蔵庫まで入れたことがない。冷蔵庫に入る前に食べてしまうのだ。カズノコと「かるかんまんじゅう」が幼い頃からの大好物なんだな。

正月。
実家だ。
アビーだ。
相変わらず、もしゃもしゃ顔の、切なげな目。
「主人」というより、「定時でもないのにジャーキーをくれるヒト」という意味で、僕は彼女から好かれている。たまにエサが容器に残っていようが、「よしよし」されにやってくることもあるが、やはり基本的に、彼女ら動物が愛しているのは「食」だ。生理的欲求だもんな。

人間も動物だ。
だから食べる欲があり、それが満たされれば満足するはずだ。ところが人間は、「一人で鍋はおいしくない」だとか、「今日のアレは腹立った」だとか、動物として大好きなはずの食事を、自分でまずくしてしまう。下手したら「食事が喉を通らない」なんてことだってありうる。人間、そんだけ賢いなら、どの動物より楽しく快適に生きる術を見つけたはずである。だけど知恵を振り絞った結果、「生きるのがつらい」なんて言い出す。生きるのがつらくなるようなシステムをつくりだす。そして、自ら死を選んだりする。かつて天才だとか、文豪だとか言われたような「知の権化」みたいな人達が、特に。
賢いから、つまんない毎日を送っているんだろかね。

分かち合える喜びがあることを知り、集団に属す。家族に属す。チャットに明け暮れる。だけれどもその代償は重く、悩める「個」が続出する。「人間は一人では生きていけない。」と、格好よく言うが、仕方ないのだ。一人では生きていけない生物に、人間が育っちゃったからな。

アビー。お前も俺なしじゃ生きていけなくなっちまったか。ごめんね。いや、でも二人砂漠の真ん中にほっぽりだされたら、先に死ぬのは俺のほうだな。お前は犬で、俺は人間だから。

今日も、動物として楽しいはずの食事を、一人ブータレ顔で食べた。今日もいらんもんテイクアウトしちまったな。もっと愚かに楽しく生きられんものかな。

さて、寝るか。
動物として、普通に、すうっと、寝れたらいいな。

明けない夜はない

2009年01月01日 00時28分04秒 | Weblog
久々の休日。
実家に帰って見た夢は、やっぱり昔の苦い思い出だったな。


「除夜」

40%以上の株価の下落
派遣切り
停戦しなかった中東

いつか明ける夜を信じて、今年もテレビで除夜の鐘を聞きながら歯を磨く。競輪の鐘とは違う、やけに落ち着いた鐘の音を聞きながら。


今年も背中のシップを貼りながら、生きていくしかないかな。