きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

回帰線

2009年04月29日 23時59分23秒 | Weblog
夕食後のたった二時間の浅い睡眠で、かなり長い夢を見たような気がする。「うわ、仕事に遅れる!」と思ったら、夜9時前なんだもんな。
内容はあまり覚えていない。ナンバーズの当選番号みたいなのも出てきた。正夢かもしれないけど、職場を出るときにはもう閉店してるもんな。ちなみに番号は・・23・・みたいな数字だったっけ。
夢の大半は、昔の回顧だった。家族のこと、苦しかったことから、ちょっと最近のことまで。

いつも思う。なぜ今になってこんな夢を見るんだろうって。

答えはわからないけど、たぶんこうやって振り返って、自分の精神のバランスを保とうとしてるのかなって、思う。

祖父が末期がんだったときも、やたらと祖父が亡くなるという「未来」の夢を見ていた。きっとそれで、いずれ来る現実に備えようとしてたんだろうなって思う。「過去」の夢を見る理由は、まだうまく説明できないけど。

しばらくしてテレビをつけると、カーペンターズのリチャードがピアノをひきながら歌っていた。カレンの映像をバックにして。時間がとまったままの妹の映像を前に、白髪で歳老いた彼は何を想い、歌っていたのだろう。

事件は現場だけで起きてるんじゃない

2009年04月24日 01時39分32秒 | Weblog
昨晩。
厳密に言えば一昨日の晩か。
坂本龍一が『戦場のクリスマス』の主題曲をピアノでひいていた。蝋燭に囲まれて久々に聴いた『Merry Christmas.Mr・・・』は、ひどく神聖な感じがして切なくなった。

草剪くんも、一昨日の晩これを見ていたらよかったのに、と、つくづく思う。

草剪剛が出ていたドラマと言えば、なぜか俺は『いいひと』を思い浮かべる。きっとプロデューサーの考える『いいひと』のイメージが、草剪くんとピッタリだったから彼を起用したんだろう。

そう。彼はその後も『いいひと』だった。イイヒトを演じてきた訳ではなく、いいひとそのものだったんじゃないかな、と思う。視聴者だってそれくらいわかるはずだ。彼の普段の表情を見れば。


五年前の卒業生からもらった手紙に書かれていた言葉がある。

「先生はいいひとだから、きっと疲れる人生を歩むことになるでしょうね。」

「いいひと」だというのは、お世辞だろう。だけど、その時疲れきっていた自分の心に突き刺さり、涙が溢れてきた思い出がある。
今でも大切にしている言葉だ。


草剪くんの人生、人柄を考えてみる。

きっと悩みの相談もされただろう。
サインを求められたら断れないだろう。
タクシーに乗れば、下手な言葉づかいは出来ないだろう。
電車の中では「舌打ち」さえ許されないだろう。

時には日韓友好のかけはしになり、時には地デジの普及に力を注ぐ。
彼がこなしてきたのは、「いいひと」そのものの、純粋な生き方。
だからこそ、家の中でもテレビ局のトイレでも、叫ぶことが許されない毎日。

疲れただろうなあ。いいひとだから。


ある政治家は彼を「最低の人間」と呼び、マスコミは彼の名前の下に「容疑者」という接尾語を躊躇もなくひっつける。
いままでさんざん頼ってきたくせにね。救ってもらったくせにね。

犯罪行為を正当化するつもりはない。
だけど、少なくとも彼が公園で叫んだコトバの数々を「意味不明な言葉」として扱うのは、少し違うんじゃないかなと思う。
色んな人たちの悩みや苦しみをしょいこんで、それを彼はどこで発散すればよかったんだろうか。
泣きたいときは、怒りたいときは、いつどこで、どうすればよかったんだろうか。

彼がこんなことをするなんて、と、ショックを受けた人も多いだろう。

だけど僕は、彼が「いいひと」だからこんなことになっちゃったのだと思う。

彼の周囲にいた人こそ、この機会に色々と考えてほしい。

報道に命をかけている人こそ、嫉まずに、ふざけずに、誠実にこの事件を伝えてほしい。

疲れている、毎日。
彼の復帰を、切に願う。

ベストアンサー

2009年04月22日 00時58分24秒 | Weblog
極度の「静電気持ち」の人間が、静電気の痛みを和らげるにはどうしたらいいか。その方法を最近知った。
たとえば車のドアに触れるなら、恐る恐る指先から触れるのではなく、掌でガシッと掴めば、電気が分散して逃げることになり、痛くないのだと言う。

わかったぞ!と頭では理解する。
だけど、やはりいざとなると指先で車に触れてしまう。

「思い切っていかんね。」
「勇気だして進まんね。」
「迷った時は、とりあえず進めってことだな・・・」

などと、何度も人に言い聞かせながら、自分自身は静電気にすらビビってしまう臆病さ。

いや、ホントは臆病なのではなく、迷うことを楽しんでいるのかも知れない。

好きだもん。迷うの。「迷った揚句に選んだこと」に対しては、いつも真剣で、誠実になれるような気がする。たくさん迷うってことは、今まで生きてきた自分自身と、たくさん相談するってことだからね。
時間かけたら、いつか自分を説得できるさ。

今まで多くの出会いがあり、それぞれの成長をいろんな場面で見ることができている。
一方で、自分って何なのか、何を目指すのか、むしゃくしゃしながら立ち止まってるやつらも、沢山いる。

でもな、そうやって迷っている状態も、君らしさなんだよ。
しかも、そんな優柔不断で、「なんだろな」って思えてしまう自分とは、将来、他の誰よりも長く付き合わなくちゃいけないんだな。

悩んでよかさ。
迷ってよかさ。

たくさん、相談しい。自分と。そして、自分を知る人と。

踏み出せない一歩も、いつもの優柔不断も、いいじゃん。

全て、君らしい人生だと思うよ。いつかは最高の答えが出る。

そういう星まわりに、なっとるっちゃけん。

ね。

歓迎公演終了。

2009年04月19日 22時14分54秒 | Weblog
二日間にわたる新入生歓迎公演が終了しました。
今回も、初めて観たお客さんが飽きない程度の、短めのショートストーリー。細かく突っ込めば、設定がおかしなところもあったし、深くまでは描かなかった部分もありました。
いつもの教室。工事現場用の照明と私物のMDコンポ。役者の立ち位置の低さ。
とても舞台とは呼べない環境ですが、精一杯やれば、笑ったり泣いたりできる魔法のような空間になる。このことが僕たちを燃え上がらせます。

さて、次回作ですが、今頭の中に色んなものが渦巻いています。去年の演劇祭以来の、生徒との共同制作になるかもしれません。または、ある文化部にスポットを当てた作品を書こうかな、なんて考えています。
お酒と音楽さえあればネタは出てくるんだけど、まだまとまりません。メモするクセをつけないと。でも、自分で書いたくせに、後から読み返してわけのわからないメモを発見したりもします。
去年の10月頃に、

「無敵だと多少きびしい」

というメモを携帯に残しているのですが、未だに何のことやら思い出せません。

新たな舞台へ

2009年04月12日 21時02分11秒 | Weblog
「新入生歓迎」の季節がやってきた。
ほんと、短期間勝負。
タイミングを逃してはいけない。

でも、部の性質上、無理矢理勧誘したからといって入る人は恐らくいないし、そんなことしても無意味だということを、皆わかっている。

雰囲気。これを大事にしたい。
これまで大舞台に立った役者たちや、それを支えてきた裏方たち。50人以上と関わってきたが、その中で「演劇をしたい」という理由で入部をしてきた生徒は、5人もいただろうか。

「楽しそうだったから」

ほとんど、これが最初のキッカケ。

端から見ると、「甘い」と言われかもしれない。でも、この「楽しそう」が結果的に一人一人の信念を支えてきたように思う。これまでいくつもの集団を傍で見てきて、つくづくそう感じる。

来週からまた、歓迎公演が始まる。
準備しなくちゃ。

始動の日

2009年04月08日 01時25分33秒 | Weblog
日付がかわった。
あと8時間で、入学式。

昨日は、空の机を並べ、使えない机を交換。事務的なことを、忘れないうちに黒板に。
離れて、見る。相変わらず、字がうまくない。かといって「味」もない。やはり、教壇に立ってからが勝負だな。なんて、言い聞かせる。

一段落して外を見る。
思えば、この角度からグランドを眺めたことはなかったな。


新しい空間。
新しい出会い。

時代の流れに合わせることも大事。成長しなくてはいけない部分も、たくさんある。反省すべきところも。
だけど、根っこのところでは、俺らしくいくよ。
そうやってしか、できないんだもん。


皆、頑張ってるようだし。俺もやるよ。
「氣愛」入れて、ね。

はじまりはいつも、曇り

2009年04月04日 22時20分59秒 | Weblog
ここ数日、卒業生から写メールが送られてくる。

「今日入学式でした!」って。

一人ぐらしが始まったやつ。地下鉄の乗り継ぎにとまどったやつ。別人のような髪色になっちゃったやつ。様々だねー。

「期待と不安」

はじまりの言葉って、いつもそんな感じ。ものの見方、その人の性格によっては、この割合もかわるんだろうけどね。毎日が不安だらけの俺には、四月への思い入れは薄いかもしんないな。

今日の北の空は、曇っていた。この空に、ミサイルがぶち込まれるかもしれない。右往左往する政府につられて、ブレまくる報道。
はっきりしない四月はじめの土曜日の午後の空。


スタートって、いつもこんなもんだよ。心配すんな、お前ら(^-^)/


ぽつりぽつりと、中途半端に雨が落ちている。船出をする者たちの空。心許ない日本の、期待と不安をためこんだ空。

思いっきり泣いてしまえば、澄んだ空になるかもしれないのにな。

エイプリルフール

2009年04月01日 00時15分25秒 | Weblog
年度の始まりがエイプリルフールだなんて、ちょっとした皮肉かもしんないな。と、毎年思う。

100%、完全に素直な自分のままでは、仕事なんてできっこない。でも、自分を偽って一年を通すことのほうがもっと不可能だ。いずれ自分というものがひょっこり顔を出すんだよね。
でも、明日は新しいメンバーとの初顔合わせ。やっぱり、「今までよりも頑張れますよ」っぽい、ちょっと嘘つきな年度のはじめになるのかな。

どこにも馴染まない色の車に、桜が反射する。ありのままの桜が黄色く染まった、三月の終わり。

また頑張ってみるかな。