きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

北斎のおもしろ歴史漫画 7

2016-09-28 09:10:29 | 北斎漫画

按摩師

北斎漫画に出てくる「按摩師」のワンカットです。
 日本の按摩と鍼灸の歴史は、「古墳時代に朝鮮半島から医療を伝えた。」とあって、奈良時代の大宝律令(701年)の中に、「医疾令」が定められました。

 当時、宮内庁の中に「針博士」「針師」「按摩博士」「按摩師」を置いた。と書かれています。

 江戸時代には、山瀬琢一に学んだ、「盲目の鍼灸師」杉山和一が日本独自の和管(針を刺す時に管を当てて管の中から針を刺す)を発明。
 
当時の江戸幕府に、視力障害者の収入源として鍼灸学校を造らせました。

 やがて杉山流の勢力は全国を席巻することになります。
 和一は、総検校としての地位を不動のものにし、杉山流の鍼灸学校数は全国で45ヶ所にのぼったといわれます。
 按摩師や鍼灸師の名前が一、 等と言われるのは、山瀬琢一や、琢一に学んだ杉山和一の名前からきているのでしょうか。

 それにしても…この漫画の女性のきもの姿とかんざし…素人さんではないみたい。


下の絵は、葛飾北斎「新板大道図彙」 馬喰町

江戸時代後期(1825年作品)の按摩師の施術の様子がうかがえます。






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