KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

新しい規範の登場:社会的ネットーワークの広がりと規範の形成

2007-02-05 18:08:32 | フィールド日誌
先週の土曜日に水戸芸術館で新しい企画展「夏への扉-マイクロポップの時代-」展が始まった。

そんなわけで、微熱つづきでそろそろ体力が限界を向かえつつある体で
久々にメールや友人のブログをチェックしてみると、
けっこう多くの人たちが「行ってきましたー」報告を行っていた。

わたし個人としてはすごくビミョウな心境である。

わたし自身、行きたかったけど体調が悪くてオープニングに行けなかったから残念だったよぅ…という思いもあるのだが、それ以上に、ひどい罪悪感を感じている。

要するに、自分の中で「企画展オープニングには行くべきである」というのが、規範化しているようなのだ。

まあ、フィールドワーカーだから、そんな罪悪感も感じるだろう。
…とも思うのだが、よく考えると、昨年はそんな規範はなかった。
「「高校生ウィーク」会場にできるだけ行かなければ」、というのはあった気がするが、展覧会そのものとして規範を持った覚えはなかった。

きっと、こういう規範というのは、人とのつながりの中で形成されるものから、水戸芸術館に通うにつれて「水戸芸、大好き!」な人々と関わりが増えた結果として、自分もこういう思いを抱くようになったんだろうと思う。

とはいえ、わたしはそういう文化に触れる一方で、
まったくそういうこととは無関係なところで水戸芸術館と関わる安定したスタイルを持つ個人でもあるので、
そういう、いろいろなところの狭間にいるのが、ちょっと苦しくもある。

でも、「わたし」として生きる、ってそういうことなのかな。
いろいろなコミュニティや文化とかかわりつつ、その狭間でそれらをつなぎあわせながら何かを生み出していく。
それが「わたし」として生きるということなのかもしれない。


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