岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

「小さなタイヤショップ」の研究!

2012年05月26日 | タイヤビジネス
一部河川で鮎釣りが解禁になっています。
例年ならお店が閑なことを良いことに 店内で仕掛け作りに余念無く取り組んでいたのですが
老眼という老化で細かな作業が億劫になって 興味の対象が園芸に向いてしまってます。
それでも釣りのニュースが気になって中日スポーツ紙の釣り欄を丹念にチェックしていますが・・・・。

スキーと釣りの趣味に園芸が加わり そのうち盆栽に手も出すのでしょうか?


私たちが取り組む「安全とキレイ」を実現する専門店
本業である「タイヤ商売」についてあれこれ研究してみたいと思います。
小さなタイヤ販売店の販売本数予測という 経営を預かる立場としてその核心の考え方を述べてみたいと思います。
年間何本売る事が可能か? これがわかれば仕入れにおいても資金繰りにおいても人のやり繰りもものすごく楽になるのです。


たぶんお店を始めたとき そんな事は考えもせずただ漠然と「売れたら儲かり 売れないならつぶれてしまう」だったら一本でも多く買ってもらうことだけを考えたはずです。
それを実現する手段として 長時間営業として夜10時まで10年間お店を開けておりました。
創業当時 それはとても有効で走り屋さんたちが夜遅く大挙してタイヤ交換に訪れてくれました。
その当時 一人で切り盛りしている時  
売れる本数=取り付けできる本数 という方程式が成立しました。
一人で取り付けできる本数が販売本数なのです。


一台4本交換に要する時間40分
店は午前10時から午後10時までの12時間営業 
12時間は720分 
720分÷40分=18台
18台×4本=72本
72本×25日=1800本

これはもうメチャクチャな理窟です。

流れ作業じゃあるまいし 次から次にひっきりなしにタイヤが売れるはずもありません。
半値八掛け2割引が正当なところでしょう。
すると
1800×0.5×0.8=720の2割引は576本

このあたりが一人で運営する小さなタイヤ販売店の月間最大値となります。
一日あたり23本=約6台分が 接客・対応・商談・取り付け作業・レジなど付帯作業一式入れての限度です。

576本の1本当たり単価を8.000円とすると 月間売上高は460万円
粗利益率25%とすると 総粗利益額は115万
家賃が25万 リースが10万 水道光熱電話代で10万 残りが70万
あと宣伝費とか保険とかガソリン代とか諸々の経費に借入金の返済に・・・・。
すると手元に残るのは??????

商売は大変です 何かとお金がかかります。

こんな基本線を編み出して現実をそれ以上にするにはどうしたいいの?
出せるのは「智恵」だけです。

結果それ以上稼いだから今があるわけですが
この基本線をすべての基準として タイヤが売れなければマフラーや足回り あるいはアルミホイールを売りながらも
その基準を意識すると わからなかった商売が始めて数字的に把握され
何をどうしたらいいか 傾向と対策が解りだして来たように思います。


「一人が取り付けできる数が販売本数の上限です」
その数字を頭に叩き込んで プラスアルファなるもの(付加価値)を時代の要請に応じて提供する。


一人から複数にスタッフが増えても この基準線を適応しながら修正をしつつ今日まで来たようです。



鮎釣りは 一匹1匹のつみ重ねの釣果です。
20匹釣る人は30匹つりたいと思い
30匹釣れるようになった人は50匹に挑戦します。

道具や仕掛けに工夫を凝らし 釣れる場所をたえず吟味し 釣れる時間帯をはずしません。



商売と釣り 私は同じものだと感じました。
マンツーマンのダイレクトコミュニケーションで買ってももらう。
網漁でなく おとり鮎を相棒に一匹一匹釣り上げる鮎釣り


同じ次元で面白いと感じています。