風水害や地震に備えて!
日本は昔から「災害大国」と言われるほどです。地震や豪雨、洪水など多様な災害に毎年襲われています。そのため、日ごろから災害時の行動の想定や、備蓄品の準備などをしっかりと行っておく必要があります。
災害が起こる前に!
想像する訓練を行うということも大切で、用意するものは紙とペンで、方法は下記の通りです。緊急時を想像するだけでの空き時間で、防災意識を高められる簡単な訓練です。
家庭内でいつでもできる!想像する訓練
緊急時の行動を想像して、いざというとき落ち着いて行動するための訓練です。
1.紙とペンを用意して、身近に起こり得る天災(地震・豪雨・洪水など)を設定します。何が起こるのか、その際どう行動するかなどを具体的に考えます。自分と家族が行動を共にしている場合、していない(近くにいない)場合をそれぞれ考えてみましょう。
2.想像が煮詰まったらそれを発表し、どうすれば最悪の事態を避けられるか、みんなで相談してみましょう。
3.相談すると、普段は当然使えるものが使えなくなることや確実な行動を起こすために準備しておくべきもの、家庭内で決めておくとよいことなどが見えてきます。
なぜ想像する訓練が必要か!
記憶に新しい未曾有の大災害、東日本大震災では死者・行方不明者合わせて1万8千人以上の人たちが犠牲となりました。その中には「津波の高さ予測が低かったから」「自分の所まで波が届くと思わなかった」など、さまざまな理由で逃げ遅れ、犠牲となった人たちがいました。
「この街には津波が来ないから大丈夫」といった考えは危険です。大きな地震で家が潰れるかもしれませんし、大雨で家が浸水するかもしれません。
想像する訓練で最悪の事態を想定しておくことで、いつ・どこで被災しても、自分や家族の身の安全を確保することができます。災害に「きっと大丈夫」は通用しません。非常食や日用品の備蓄と併せて、想像する訓練を定期的に行うことが大切です。
非常持出品・非常備蓄品を用意しよう!
リュックサックなどに入れておき、避難しなければならないときに持ち出す「非常持出品」と、避難後の生活を支える「非常備蓄品」に分けて、家族みんなでそろえておきましょう。
非常持出品
避難するときに持ち出す最小限の必需品ですが、男性で15㎏、女性で10㎏程度を目安にリュックなどの持ちやすい状態で準備しておきましょう。非常持出品と非常備蓄品のチェックリストですので、チェックしながら準備して見て下さい。
携帯ラジオなど
︁リュックサック ︁︁携帯ラジオ ︀︁懐中電灯 ︂︂乾電池
貴重品など
︂現金 ︂︂免許証 ︃︃預貯金通帳・印鑑 ︂︂権利証書・健康保険証
非常食品類
︂乾パン・レトルト食品 ︂︂栄養補助食品 ︂︂ドライフーズ ︂︂ミネラルウォーター・水筒 ︂︂離乳食・粉ミルク
︂プラスチックか紙の皿・コップ ︂︂割りばし ︂︂缶切り・栓抜き
応急薬品
︂ばんそうこう・包帯 ︂︂キズ薬・胃腸薬 ︂︂目薬・消毒薬 ︂︂鎮痛剤・解熱剤 ︂︂持病の薬
その他の生活用品
︂下着・靴下・上着など ︂︂軍手・タオル ︂︂ティッシュペーパー ︂︂ウェットティッシュ ︂︂雨具 ︂︂ビニール袋 ︂︂生理用品・紙おむつ
︂ライター・マッチ
非常備蓄品
最低3日分は備蓄しましょう。被害を受けにくく、非常時でも取り出しやすい場所に保管しましょう。
非常食品
︂飲料水(水・お茶など) ︂︂乾パン・レトルト食品 ︂︂米(アルファ化米など)・缶詰・お餅など
︂ドライフーズ・インスタント食品 ︂︂梅干し・チョコレート・飴・ビスケットなど ︂︂栄養補助食品 ︂︂調味料
その他の生活用品
︂生活用水 ︂︂毛布・寝袋 ︂︂洗面用具 ︂︂鍋・やかん ︂︂ポリ容器・バケツ ︂︂乾電池 ︂︂トイレットペーパー・ティッシュペーパー
︂使い捨てカイロ ︂︂ろうそく ︂︂さらし ︂︂バール・ロープ・スコップ ︂︂ドライシャンプー・マウスウォッシュ
︂新聞紙・ビニールシート ︂︂布製ガムテープ ︂︂キッチン用ラップ・アルミホイール ︂︂ペットフードなどペット用品
始めてみませんか ローリングストック法
ローリングストック法とは、保存食を日常的に消費し、消費した分を買い足していく備蓄方法です。この方法は、保存食をしまいこんだまま賞味期限が切れてしまうことを防ぎ、乾パンなどの食べなれない食品だけではなく、レトルト食品やカップ麺などの食べ慣れた食品も利用する備蓄法として注目されています。
ローリングストック法の実践方法
①12食分(1日3食×4日)の非常食を準備する
②1か月に1回、非常食1食分を定期的に食べる。食べたら1食分を補充。
③1年かけて12食分を消費する。
1年間実践すれば、1年後には最初に準備した12食分を消費しているので、買い足した12食分と入れ替わるということです。
家の危険個所をチェック
災害に備え、安全対策をしましょう。溝の掃除や不安定な屋根のアンテナや瓦の補強を行いましょう。
家族との連絡方法を確認
災害が起きると、多くの人が家族や友人を心配して、電話をかけます。これが、電話を通じにくくする原因になってしまうことがあります。連絡をとりたいときは「災害伝言ダイヤル」や「災害用伝言板」の使い方を家族みんなで覚えておきましょう。
災害伝言板の使い方
伝言を登録する
1.携帯電話・PHS(スマートフォンでのご利用は、各携帯電話会社のホームページを確認してください)から「災害用伝言板」にアクセス
2.「災害用伝言板」の中の「登録」を選択
3.現在の状態について「無言です」などの選択肢から選び、任意で100文字以内のコメントを入力。
4.「登録」を押して、伝言板への登録が完了。
伝言を確認する
1.「災害用伝言板」にアクセス。
2.「災害用伝言板」の中の「確認」を選択。
3.安否を確認したい人の電話番号を入力し、検索。
4.伝言一覧が表示されるので、確認したい伝言を選択。