健康づくりは「おでかけ」からはじめよう!
生活習慣を工夫することで、家族や友人あるいは1人でも取り組める「おでかけ健康法」をご紹介します。
家事をガンバルだけでは健康にはなれない!
家事や子育てなど、毎日忙しく家事をこなしていることで、健康に役立っていると思われている方が多いのではないでしょうか。これは専業主婦の方も仕事を持っておられる方にも言えることで、最近の研究結果から、家事や仕事だけでは健康づくりに効果がある「中強度の歩行」がほとんど含まれていないことがわかりました。
健康づくりに効果のある「中強度の歩行」は「おでかけ」で増える
「中強度の歩行」を増やすためには、「おでかけ」が効果的です。買い物は徒歩で行く、車は入口からできるだけ遠くに止める、階段や坂道を選んで歩くなど、歩く時間を増やすとともに、普段からしっかり歩くことで、「中強度の歩行」に心がけましょう。
歩数と「中強度の歩行」の組み合わせで病気を予防しよう!
歩数と「中強度の歩行」の組み合わせで様々な病気が予防できることがわかりました。それが下記です。
1日の「歩数」・「中強度の歩行」と病気予防の関係
予防できる病気 歩数 中強度の歩行時間
1. うつ病 4000歩 5分
2. 寝たきり・認知症 5000歩 7.5分
3.動脈硬化・骨粗鬆症 7000歩 15分
4.高血圧・糖尿病 8000歩 20分(実はこれが一番おすすめ)
5.メタボリックシンドローム 10000歩 30分
この表にも記載しましたが、特に生活習慣病の予防となる組み合わせが4番の8000歩・中強度の歩行20分です。しかし、いきなりこれを目指すのも大変ですので、現在の自分の位置や体力を把握し、ひとつ上を目指すことがから始めるとよいですよ。
家で家事をこなしながらテレビを見るといった場合、1日、1000歩にもなりません。また、よく犬の散歩を日課にしているから私は毎日歩いているので大丈夫という方もいますが、歩き方に問題があり、なにも歩行距離や歩数よりも歩き方が大切なのです。だらだら歩く、ましてやスマホをしながら歩いていては何の効果もありません。
梅雨の時期に入り、毎日歩くことが出来ない場合ですが、「おでかけ」できない日は、翌日あるいは出かけることが出来る日に長く歩くなど、1週間の中で工夫しながら、家事と「おでかけ」を組み合わせることで病気の予防を目指すことが大切です。でも、くれぐれも自分の体力に合った距離から始めてくださいね。