日本政府及び各国政府並びに国民の皆様へ
本人や家族が、危険を覚悟しているということは、政府を支援義務から解放するものではない。
もっとも、このような状況で、政府にできるとことは、どんな政府であっても、極めて少ない。
塗炭の苦しみ
・・・・言葉がない。
この度は、後藤健二が世間をお騒がせすることとなり、大変申し訳ございません。
解放に向けご尽力いただきました日本政府及び各国政府、並び無事解放を願っていただきました国民の皆様に対しまして、親族一同心よりお礼申し上げます。さらに、この間ご支援を頂きました友人の皆様に心より感謝申し上げます。
10月末にシリア国境付近にて消息を絶って以来、私ども家族は無事の帰国を祈ってまいりましたが、このような結果となり痛恨の極みであり、悲しみに打ちひしがれております。
ジャーナリストという職業柄、危険な地域の取材に出かけることも多く、万一の場合の覚悟はしてきたつもりでおりましたが、大切な家族を失い、この喪失感を受け入れなければならない塗炭の苦しみの中にあります。
最後に、親族一同の願いとしましては、後藤健二の御霊の安らぎを願うとともに、幼い子供たちとともに心静かな生活を送って参りたいと思っておりますので、ご理解とご高配を賜れれば幸いです。
後藤健二 親族一同
本人や家族が、危険を覚悟しているということは、政府を支援義務から解放するものではない。
もっとも、このような状況で、政府にできるとことは、どんな政府であっても、極めて少ない。
塗炭の苦しみ
「塗」は泥、「炭」は火のことで、泥にまみれ火に焼かれるほどの苦しみという意味から
undergo unspeakable suffering.
・・・・言葉がない。