Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

オーストリア 極右勢力の台頭

2008年09月30日 02時09分36秒 | Weblog
オーストリア下院選で二大政党後退、極右政党が政権入りも
読売
ということで、オーストリアでは極右勢力が台頭してきた、ということです。
この勢力、選挙中は、

Slogans like "Austria for Austrians" and "Our land for our children" have been tolerated by the government during the electoral campaign, showing the deep xenophobic state of Austrian society.BBC(Lawrence K., Vienna, Austria)

オーストリア人のためのオーストリアを!!などと叫んで、この国の外人嫌悪をあからさまにしていた、とのことで、
Though the Freedom Party has officially distanced itself from the Nazi party, Muzicant said in the Sept. 4 interview that "if you scratch below the surface, those well-known underground Nazis come out, and in
droves."JTA

表面上はナチ党から距離をとっているものの、一皮むけば、アングラ・ナチがウジョウジョ群れをなしている、という人もいます。

もっとも、
While traditional far-right themes such as anti-EU and anti-immigration feelings have contributed to the success of the Freedom Party and the Alliance, most observers agree the result is due to deep frustration with the Social Democrats and the conservative People's Party. BBC


大方の見解では、たしかに、反EU、反移民感情がこれらの政党の躍進に寄与したものの、むしろ、現政権に対する抗議として極右勢力が躍進した、という側面が強い、ということです。

こうした、分裂政権のもと、政治は混乱するだろう、という見通しです。


いくつか注目しておきたい点がある。

1)反移民の声に同調する声が大きかったこと。
たしかに、政治的建前からか、外国人の必要性を述べる人もいますが、経済が悪くなるなか、オーストリアのみならず、EU圏内でこうした声は大きくなるのではないか、というのが私見です。

2)報道面では、これだけの極右勢力の台頭にもかかわらず、対立政党にのいざこざに対する抗議の側面をちゃんと報道している。
 日本に関する報道では、自民党の親移民政策、類例の少ない、日本の植民地、および慰安婦に対する謝罪・補償にもかかわらず、歴史問題、ナショナリスト政治家のみが強調される。英語圏ジャーナリストに日本に関する報道のひな形があるか、のようである。かなり知能程度を疑う。

 (もっとも、NYTの麻生首相けんか腰のナショナリスト記事に対しては、今回は外務省が抗議している。首相、けんか腰」社説、NYタイムズに外務省が反論(2008年9月29日) また、shisakuさんもフランシスコ麻生の弁護、として、当該記事を批判している。)

3)現政権に対する抗議の選挙の後の政治の混乱に関しては、日本でも次期選挙で、ある程度同様なことが予想される。
 なんていうか、世界の政治図式がかわりつつあるような気もするが、その一方、そうした混乱にもかかわらず、日本は大丈夫じゃないかな、という根拠のない期待をいただいている。

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