2008.01.30 Web posted at: 17:14 JST Updated - AP
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オーストラリア、来月アボリジニに正式謝罪へ
キャンベラ(AP) オーストラリアは来月13日、白人との間に生まれた子どもを親元から強制的に引き離す政策をめぐって対立してきた先住民アボリジニに、正式に謝罪を表明する。マクリン先住民問題相が30日明らかにした。
政策の犠牲となったアボリジニと白人の混血児は「失われた世代」と呼ばれ、1910─70年代に10万人余りにのぼった。97年の全国調査では、こうした子どもたちが長期にわたり、家族や文化の喪失による心の問題を抱えていることが判明。調査は当局による謝罪や損害賠償を勧告したが、当時のハワード首相は断固応じない姿勢を示していた。
謝罪問題は来月召集される国会で最初に審議される。昨年11月の総選挙で勝利した労働党のラッド首相は、アボリジニへの謝罪推進を公約に掲げていた。
謝罪はオーストラリア政府を代表して行われ、今の世代の国民の責任を認める内容にはならない予定。ただ、ラッド首相は以前賠償金支払いの可能性を否定しており、マクリン同相もこの点には言及していない。同相は謝罪の表現について各方面の意見を求めており、アボリジニとの新たな関係構築に端緒を開く内容としたい考えだ。
アボリジニはオーストラリアの人口2100万人中45万人前後を占めるが、多くは低所得者で、犯罪に関与する者や失業者も多い。また、識字率が低く、平均寿命も非先住民より17年短い。CNN
さてさてこれから、どのような政策をとっていくのか?