東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

板橋宿高田道始点と乗蓮寺参道

2013-09-22 23:20:17 | 板橋区
先日、歩いていてふと気が付いたのだが、板橋区役所前交差点は国道17号線と王子新道から旧高田道へと繋がる道が交差しているところだ。だが、よく見ると、旧高田道は王子新道へと真っ直ぐ繋がる角度ではないことに気が付く。国道17号線の道幅が広いために気が付きにくいのだが、実は角度が合っていないことに気が付いた。それだけでは、少々寂しいので周辺の現在の地図に、古い時代の跡を書き込んでみた。赤で書いたのが、旧中山道から板橋宿最大のお寺であった乗蓮寺への参堂と、そこから始まる高田道である。高田村へと繋がるこの道は乗蓮寺の前からスタートしていく。そして、青で書いたのは千川上水の跡。こちらも暗渠化されているのだが、大山の方から流れてきて、国道17号を一度越えて裏へ入ってから、もう一度国道を斜めに交差して板橋郵便局の裏手へと伸びていく。


旧中山道から、乗蓮寺参道を望んだところ。乗蓮寺はかつて正面のマンションの辺りにあった。首都高速道路の為に国道17号線の道路拡張が行われることになり、乗蓮寺は赤塚へと移転していった。東京大仏で今は有名になっているお寺である。


高田道の始点。右手が浄蓮寺跡。


少し進むと国道17号線の板橋区役所交差点の所へ斜めに出てくる。その正面に、高田道が続いている。


板橋区役所交差点から、振り返って見たところ。ちなみに、王子新道は明治になってから作られた道である。旧中山道の仲宿交差点から板橋区役所前までの間は国道17号が戦時中に作られたときに出来たものだと思う。


こちらは、千川上水が国道17号の裏手に入っていくところ。中央の道が千川上水の跡。この先に、かつては水車が設けられていて、料亭があった。代替わりしながら近年まで続いていたのだが、今は姿を消して駐車場になっている。


小さなことかもしれないが、歩いていて、見慣れた景色の場所でもよく見ると道路の角度がおかしいとか、ちょっと気が付くと、この繋がりを納得出来る様になったりする。そんなこと一つでも、面白く感じることが出来れば町を見る目も変わってくる。

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