東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

大田区立郷土博物館

2015-04-16 18:56:43 | 大田区
さて、馬込から平塚橋まで中通り、もしくは田無街道を辿ってみたのだが、その途中の馬込の尾根筋の道から少し下った途中に大田区郷土博物館があった。今では、各区で郷土資料館が存在するようになって来ているが、その大田区版である。


大田区郷土博物館は、入場無料。午前九時から午後五時まで開いており、毎週月曜日が休館日である。そして、2フロアにわたって展示がある。


そのエリアを歩き回る前に一度見に行き、あちらこちら歩き回ってからもう一度訪れると、とても有効に利用することが出来る様に思う。やはり地域のことは地元の施設というところはある。そして、何よりも細やかに調べられているので、基礎知識を得るにも良し、歩き回って感じた疑問を尋ねてみるのも良しというわけである。


そして、嬉しいのは刊行物の販売も行われていること。丁寧に調査された資料が、公であるだけに手頃な価格で販売されていることが多い。


二階には「大田区の地中の歴史」と「水をめぐるふるさとの暮らし」が展示されている。大田区内の遺跡を年代順に紹介したものと、四百年前に作られた六郷用水などの水をめぐる展示がある。古代の遺跡は大森貝塚のみならず、池上本門寺周辺でもあった。多摩川に近い辺りにも数多い様で、これも興味深い。また、江戸時代には農業地帯として発展してきたところでもあり、その基盤となった用水の歴史は品川用水などと並んで、このエリアの重要な要素と言えるだろう。
三階には、「馬込文士村」と「昔の道具・海苔養殖・大田のモノづくり」という展示がある。馬込文士村は、大正末期から昭和初期に掛けてこの地に数多くの小説家、詩人、画家が暮らしていた、彼らの作品や自筆原稿、遺品なども展示されている。そして、大田区内でかつて盛んであった「大森麦わら細工」や海苔養殖の実際や使われていた道具など、そして、大田区内の町工場の様子などが展示されている。


馬込方面を歩くのなら、是非ともここもルートに入れて、情報収集に役立てると良いと思う。地域に密着した情報の密度の高さは、やはり地区ごとの施設ならではのものがある。

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