鬼ケ城
二日目、ホテル出発は8:30。ホテルの朝食はバイキング。美味しかった。2時間ほどバスに揺られて着いたのは鬼ケ城。行程表には紀州の名勝とあった。だが、前持っての知識は全くのゼロ。行ってびっくり、こんなところがあったとは・・・。地質的に興味津々。巨大な岩の洞窟である。最初砂岩かと思ったが、説明板には石英粗面岩とあった。火山岩の一種・流紋岩のことのようだ。その巨大な岩が、波によって削られて洞窟状になり、それが急激に隆起しているのだ。6段の階段状と言うから、6回の巨大な地震によって隆起したのだろう。どこにも書いてはいなかったが、過去の南海トラフ地震による痕跡なのではないのだろうか。個人的には、今後も注目しておきたいところだ。
尚、鬼ケ城は、1935年(昭和10年)に国の天然記念物指定、日本百景に選定され、2004年7月には、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されている。
鬼ケ城という名は、桓武天皇(737~806)の頃、鬼と恐れられていた海賊・多娥丸(たがまる)を 坂上田村麻呂が征伐したという伝説が元になっているようだ。看板にある獅子巌もじっくり見たかったが、そこは融通のきかないツアー。なので、車窓から見ただけ。残念。