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野のアザミ

日頃感じたこと、思ったこと事などを書きとめておきます。

瑛九『旅人』

2025-04-12 | ギャラリー
瑛九『旅人』/1957(昭和32)リトグラフ、紙、インク/37.9×52.4cm


宮崎県立美術館所蔵の瑛九のリトグラフだ。当然と言えば当然だが、リトグラフなのでコレクションしているのはここだけではない。15/15なので、15枚のうち一番最後に刷られたもののようだ。瑛九の作品の中では割と具象的だ。美術館で見ていた時は、旅人は1人と思っていたが、よく見ると林の奥と右端にも人がいる。3人とも違う人物なのか、それとも同一人物なのか・・・。いずれにしても、森の中で何かを探し求めているように見える。私には、この人物はいつも宮澤賢治に見えていたが、本当のところは誰なのだろうか。調べてみると、宮沢賢治と瑛九に共通点がないこともない。宮沢賢治はエスペランティストだったし、瑛九もエスペラントを習得していた。なので、あながち宮沢賢治でも間違っていなかったのかもしれない。だが、瑛九自身のようにも見える・・・。