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インカ・ショニバレCBEの《桜を放つ女性》










インカ・ショニバレCBEの《桜を放つ女性》(2019年)を観たくて、福岡市美術館へ出かけた。大濠公園のすぐ近くにある美術館だ。福岡アジア美術館の方には、何度も出かけたことがあるのに、市美術館の方は、何となくスルーしていた。勝手にちょっと過去的と思い込んでいたのだ。
出かけてみるとこれが大正解。コレクションが素晴らしかった。観たことがあるものや、知っているものが幾つもあった。写真不可なので画像で紹介できないが、印象に残ったものは、イヴ・クラインの《人体測定(ANT 157)》や、アンディ・ウォーホルの《エルヴィス》、マーク・ロスコの《無題》、マグダレナ・アバカノヴィッチの《Androgyn on Trapezoid (White)》、サルバドール・ダリの《ポルト・リガトの聖母》、アニッシュ・カプーアの《虚ろなる母》、藤田嗣治の《仰臥裸婦》、白髪一雄の《単赤》、草間彌生の《夏(1)》などなど・・・。
もっと早く出かけておくべき美術館だった。野外には、インカ・ショニバレCBEの《ウィンド・スカルプチャー(SG)II》や草間彌生の《南蛮》も。それにしても凄いコレクションの数々だ。「福岡の力」ここにありということか。
インカ・ショニバレCBEの《桜を放つ女性》は、目的に違わず良かった。地球儀の頭を持つ女性がライフルを構え、引き金を引くと、銃口の先に広がるのは満開の桜。解説には、「銃口から発されるエネルギーの塊のような桜は、破壊ではなく創造/想像の力そのものといえるでしょう。」とあった。作家の世界を見る力、構想力、造形力を大いに感じさせた。





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