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トラクタからシラサギなど しばし観察






田んぼをトラクタで耕起すると、小さなセキレイから大小さまざまなシラサギがやってくる。テレビなどでトラクタの後ろにシラサギが着いて回る歩る姿は、誰でも一度は目にしているはずだ。
先日、草が伸びすぎていた田んぼを耕起した。耕し始めると一番最初にやってきたのはハクセキレイ。にぎやかにうれしそうにツッツッと鳴きながら地面を歩き回る。尾羽ふりふりだ。このハクセキレイが最も多いが、小さいため遠目にはあまり認識されないだろう。しばらくするとシラサギがやって来る。コサギ、チュウサギ、ダイサギ、それにアオサギも。コサギは背中にレースのような羽を持ち、嘴は黒く脚の先は黄色だ。小さくてきれいだからすぐ分かる。チュウサギとダイサギは、コサギと逆で、嘴は黄色で脚先は黒い。そして、時折仲間同士で争いを始める。そしてアオサギ。名前にアオが付くが、漢字で書けば「青鷺」ではなく「蒼鷺」。しかし、見た目はほとんど灰色だ。首から胸にかけては白く、その白の両側に黒い点々が筋になってが並ぶ。頭の両側には、目の上から後ろに黒い冠羽が伸びている。羽を広げれば、160cmほどにもなるが重さはとっても軽い。田んぼにすくっと立つ姿は、どのサギもきれいだ。

掲載写真はどれもトラクタの上からだ。トラクタを動かすとバッタなどが飛び立つ。それをめがけて我先に捕まえようと追いかける姿は、小型恐竜そのもの。時にカエルも飛び出す。飛び出したが最後、カエルは嘴で何回も挟み直され、喉の奥へと消える。
この日は、アマサギは来なかったが、コサギとアマサギは以前からトラクタの側まで来ていた。それ以外のサギは、警戒心が強く、少し離れた場所に立っているのが常だったが、最近はどうも様子が違う。チュウサギやダイサギだけでなくアオサギまで近くに寄ってくる。そのため、トラクタの上は、サギ類の観察場所に最適な場所になっている。ただ、ゴイサギだけはとてもやってきそうにない。それに旅鳥のタゲリも無理。とても用心深く、近くに寄ってきたことは無い。
耕起の間、他にやってきたのはツバメの集団。しばし、トラクタの前をかすめるように低く飛び回っていた。我が目には見えないが、小さな昆虫が飛び回っているのだろう。遠くを見ればチョウゲンボウやミヤマガラスが電柱や電線にとまり、上空ではゆったりとトビが旋回していた。そして、小さなカヤネズミが、畦の草に向ってこそこそと消えた。



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