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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する

2024-08-03 12:01:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する   

 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。
 
  第2章 思考力を高めてビジネス全快
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。
■2-0 7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する
       ~ 思考を階層化して、展開する ~


 論理思考の一環で、思考の質を高める方法として別項にて記述されています「俯瞰細観」と同様に重要な思考法を示唆するのが「層考展案(そうこうてんあん)」です。「層考」とは、思考を「層」すなわち「階層」で行うことです。「展案」とは、「案」すなわち「アイディア」が「展開する」ということで、「層考展案」とは、「思考を階層化すること」です。
 例えば、「収益が上がらない」という企業で、その課題について検討しようとしますと、多くの企業では、思いつきで二~三の理由を挙げて、それでお茶を濁している場合が多いです。中には、「その理由をブレインストーミングで追求しよう」と取り組み始める企業もあるでしょう。後者の場合には、KJ法でブレインストーミングの結果を整理しますと、整理された事象を前にして作業しますので、全体を俯瞰することができて検討しやすくなります。
 このときに、重要度を加味し、とりあえず、重点度の高い方策から手を付けていくという方法が考えられます。この発想は、「九牛一毛(きゅうぎゅううちもう)」という効率重視の考え方です。中国では「九」という数字は、「たくさん」という意味を表すときにしばしば使われます。すなわち「九牛」とは、「たくさんの牛」という意味です。「一毛」とは「一本の毛」ということです。「たくさんいる牛の内、その一頭の毛が一本抜けても目につかない」すなわち「取るに足りない些細なこと」という例えになります。
 同様な表現として「大海一滴(たいかいいってき)」「蒼海一滴(そうかいいってき)」という四字熟語があります。構成比率の高い事象を重視するというABC分析の考え方に通じます。
 前項に戻りますが、KJ法で、グループ化するだけではなく、各グループ内でさらにグループ化をしますと、一層課題が明確になってきます。これを階層化して表記しますと、全体が見通しやすくなり、さらに課題の本質に迫ることができます。
 このように階層化することに慣れて来たら、初めから階層化して思考展開しますと、ブレインストーミングやKJ法程には時間をとらずに、一覧性ある形に整理できます。これを「ロジックツリー」と呼んでいます。
 ロジックツリーは、トップボックスと呼ばれる、ツリーの頂点から思考をスタートします。トップボックスに、課題を簡潔に表記し、それをいくつかに分解します。このときに、「漏れなく、重複なく」ということを意識して、分解します。別項で紹介していますMECEの利用です。
 例えば、トップボックスに「収益を上げるには」と記入します。収益を上げる方策を、「漏れなく、重複なく」という原則に則って分解します。例えば「売上向上」と「コスト削減」というように分解できます。これが、トップボックスの下にぶら下がる、「第一層」と呼ばれます。
 第一層の直下層が「第二層」です。本例では、第一層が「売上向上」と「コスト削減」という二つのボックスで構成されています。ボックス毎に、さらに分解をして行きます。第一層の分解でもいえますが、分解するときには、「レベルをあわせる」ことが原則です。例えば、「売上増をはかる」ということと、「売上単価を上げる」とでは、後者は前者を実現するための方策ですから、前者の下位に位置する方策です。このようにレベルに沿わない事象を同一レベルで同居させないことがポイントの一つです。
 「売上向上」というテーマを、さらに「漏れなく、重複なく」の原則に従って分解します。例えば、「売上高=売上単価×数量」という公式に基づけば、「売上向上」をするには第二層は「売上単価を上げる」か「売上数量を増やす」かというように分解できます。
 視点を変えて、第二層について売上に関係する「顧客」という切り口で「売上向上」を考えてみましょう。顧客は、既存の顧客と新規顧客に大別でき、これが第三層になります。既存の顧客をさらに分解しますと、例えば売上高ABC分析で、「Aランク顧客」「Bランク顧客」「Cランク顧客」というように分解でき、第四層に分解できるのです。
 このようにして分解して行き、例えば「Aランク顧客の売上高を伸ばすにはどうしたらよいのか」という切り口で検討しますと、具体的な売上増加の方法論を検討しやすくなります。
  思考を抽象的に進めない方策の一つが、ロジックツリーを利用することですし、これにより、思考全体を俯瞰的に見ることができますので、思考をさらに深く掘り下げることにもなります。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月2日 SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません

2024-08-03 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月2日 SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月2日(金)

 民間捕鯨会社が、体長19.6メートル、体重55トン以上(推定)のオスのナガスクジラを捕獲したそうです。岩手県沖のEEZ(排他的経済水域)で捕獲されたそうで、これは商業捕鯨としては50年ぶりだそうです。
 使われた船は、73年ぶりに国産の捕鯨母船としてつくられた「関鯨丸」という捕鯨船だそうです。
 日本は、2019年にIWC(国際捕鯨委員会)を脱退しています。捕獲できるクジラは4種類だけです。
 坂本農水大臣は、鯨肉の消費について「消費の需要喚起も含め、消費計画を計画的に行ってまいりたい」と記者会見の席で述べました。
 また、環境保護団体のシーシェパードの活動が活発化するでしょう。関係ない人が影響を受けなければ良いですね。

コーヒー

■「SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません

~ SNSで乗っ取り被害に遭わないために ~

 Facebook、X(Twitter)をはじめとしたSNSサービスが悪意ある者から狙われるようになりました。

 IPAの安心相談窓口にも「自分になりすまして友達申請された」といった相談が続いており、特にFacebookに関する相談が多い状況です。

 Facebook社は、偽アカウントを3つ用意して乗っ取りに用いる方法に対する対策として、「信頼できる連絡先」機能を提供していますが、利用者がうっかりしていると、依然として同じような方法で被害に遭う恐れがあります。

 IPAのWebサイトでは、乗っ取りの被害例とともに、3つの偽アカウントを用いる仕掛けと、それを防ぐための注意点を解説しています。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
  IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

  https://www.ipa.go.jp/

  出典: e-中小企業ネットマガジン

 

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 8月3日 ■ 秋田竿燈まつり 残したい日本の伝統 ■ 司法書士の日

 


■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■カレーうどんの上手な食べ方は?  802
 子供はカレーが好きだと言われています。
 私が子供の頃は、カレーライスは滅多に食べられませんでした。
 肉が入っていないときもありました。
 当時は、S&B全盛の時代で、まだハウス食品がカレー粉やルーを販売していなかったかもしれません。
 後に校庭に宣伝カーでやってきて、良い匂いをさせながら実演して、ハウスカレーを宣伝していました。

 この時期、カレーうどんを注文する人はほとんどいないのではないでしょうか。
 しかし、私は、フーフー言いながら、食べ、汗をかきます。
 サウナに入った後ほどではありませんが、爽快感を楽しんでいます。

 カレーうどんで、汁を新品のネクタイやワイシャツに飛ばしてしまうことはありませんか?
 汁が飛ぶ原理を知っていると、パーフェクトではないにしろ、効果的な対応ができます。
 まずは、食べないこと・・・・・
 カレーうどん好きは、これができないから困っているのですよね。 m(_ _)m

 最初の一箸をできるだけ麺が揺れないようにそっと口に運びます。
 下に下がっている尻尾の先端を掴み、唇の間に押し込むようにして静かにすすります。
 次にすすり上げるときに、面の垂れている途中を箸でたくし上げながらすすり上げます。
 これを続けて、すべてを口に入れたら、後はご自由になさってください。

■ 【心 de 経営】ブログのバックナンバーを閲覧するには

 下記URLのいずれかををクリックしてください。

  http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/c2599.html

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/c0de6df80dd146916f8efdb2b4de2a54

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
 5.中小企業を育てる
  <最新版> 3 商社マンの基本を実直に

  毎週金曜日正午頃発信

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

 

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