《香港のスピルバーグ》ことツイ・ハーク(徐克)監督作『蜀山奇傅 / 天空の剣』(1983)はまだ日本公開が決まる前…ユン・ピョウ主演作『チャンピオン鷹』(1981)のパンフレットに記載されていた、彼のフィルモグラフィーのページに小さく載っていた本国版ポスターの写真を見て、凄く幻想を膨らませました。「何この映画、SF?」なんて思いながら。
第一回の東京国際ファンタスティック映画祭で上映され、何年かして東映配給でカット版が公開された時には観てませんが、ポニーキャニオンからビデオがリリースされた時に、期待と不安に胸躍らせ、いざビデオデッキで再生して観た結果―――今までのカンフー映画とも、欧米のSF・ファンタジー映画とも違う、中華系ファンタジーの世界にわたしは圧倒されたのでした! 映画を彩る特殊効果には、欧米の最新SFXテクノロジーを使用しているものの、世界観は京劇等でも取り上げられている中華神怪物語そのもの。後にそれが《神怪武侠片》という、香港独自のファンタジー映画のジャンルである事を知るのですが。
アダム・チェン(鄭少秋)演じる正義の剣士が「剣よ、飛べ!」と叫ぶと背中に背負った剣の鞘から、光り輝く無数の剣が飛び出すシーンは、わたしにとっては永遠の《名場面》です。
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第一回の東京国際ファンタスティック映画祭で上映され、何年かして東映配給でカット版が公開された時には観てませんが、ポニーキャニオンからビデオがリリースされた時に、期待と不安に胸躍らせ、いざビデオデッキで再生して観た結果―――今までのカンフー映画とも、欧米のSF・ファンタジー映画とも違う、中華系ファンタジーの世界にわたしは圧倒されたのでした! 映画を彩る特殊効果には、欧米の最新SFXテクノロジーを使用しているものの、世界観は京劇等でも取り上げられている中華神怪物語そのもの。後にそれが《神怪武侠片》という、香港独自のファンタジー映画のジャンルである事を知るのですが。
アダム・チェン(鄭少秋)演じる正義の剣士が「剣よ、飛べ!」と叫ぶと背中に背負った剣の鞘から、光り輝く無数の剣が飛び出すシーンは、わたしにとっては永遠の《名場面》です。
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