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『EL INCREIBLE PROFESOR ZOVEK 』を観る

2010年03月18日 | 非ハリウッド娯楽映画
 今回は、メヒコの伝説的エスケープ・アーティストであるゾベック主演作『EL INCREIBLE PROFESOR ZOVEK 』(71)を紹介。

               
●彼がゾベック。残念なことに72年にヘリコプター事故で急逝してしまった

 著名な科学者3名を乗せた飛行機が爆発炎上する事件が起きた。警察署長と懇意であるゾベックは事件の調査に協力する。得意の催眠術で当日担当したキャビンアテンダントから真相を聞きだすと、3人の科学者の一人・ドルーソ教授だけが途中で飛行機を降りていたことが判明する。
 彼が怪しいと睨んだ警察署長は合同葬儀の際に出席していた怪しい男を追跡、古城を利用したアジトを発見するがドルーソ教授の手下に捕らえられてしまい、またゾベックも彼の恋人と共に教授の元へ連行されてしまう。ドルーソ教授は人体を改造して食人鬼を作り出し、世界征服に利用しようと考えていたのだった。ゾベックは果たして悪魔のドルーソ教授と食人鬼軍団にどう立ち向かうのか、そして警察署長と恋人の運命は如何に…?

               
               
●悪役ドルーソ教授と彼が作り出した食人鬼。地下牢のセットなんかはさすが、と思わせる

 エスケープ・アーティスト(奇術師とも違うので、そう表記する)が主演するアクション映画なので、普段のメキシコ製アクション映画(ルチャ映画)と違うのかな?と思っていたら、まんま同じでした(笑)。試合シーンがそのままエスケープ芸の場面に転化されているだけで、マッドサイエンティストやあまり役に立たない手下、それにコメディリリーフにお色気担当(過剰な期待は禁物だぞ)の恋人までキャラクター配置もぜ~んぶ一緒!ファミリーで楽しめるエンターテインメントがラテン文化の基本なので、しよょうがないといえばそれまでなのだが。

               
●人体改造途中のおねえさん。こういうチープなエフェクトって大好きです

               
●果たして彼女の運命は…?セーター越しの乳が何ともイヤラしい

 ざっと観の感想としては『仮面ライダー』ですね、これは。ドルーソ教授と食人鬼軍団はそのままショッカーと怪人軍団でゾベックがもちろん仮面ライダー(本郷猛)。分かりやすいほどの勧善懲悪で細かい事はわからなくても十分に未字幕でも楽しめました。アクション映画だから、じゃなきゃ困るでしょ?
 ただ、ひとつイケてないものがありまして…それはゾベックの格闘シーンだ!実にモッサリしてるんですな、これが。東洋の秘術を身に付けた、らしいのですが、スピード感のないチョップやキックが哀愁を誘います。でも組み技で使用されるルチャ・テクニック(吊り天井固めとか)は結構サマになっているので、さすがメヒコ!(何が?)と思っちゃいました。

               
●ゾベックのタパティア。他にもアンヘリート(リバース・ロメロスペシャル)やベアハッグとかも使用。

               
●ゾベック対食人鬼のタイマン勝負、勝つのはどっちだ…?!


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