奈良西大寺石落神社。西大寺の東門道路隔てたところに鎮座している。
一見、遠くから拝見すると新しいようにも見えるが・・看板の解説は読めない・・。最近きれいに整備されたようですね。



奈良市のHPからは「西大寺石落神社本殿・・・奈良市指定文化財・・・この場所は西大寺の境内飛地であり、神社は西大寺の鎮守社として仁治3年(1242)叡尊によって祀られたのが始まりとされています。この本殿は正面に階段を設けず一面に床を張る見世棚造となっており、装飾の少ない簡素な建物です。古式な要素が各所にみられ、風蝕も著しく、建立年代は室町時代の中頃と考えられます。奈良に多い見世棚造小社殿の中でも年代の特に古いものとして貴重なものです。(昭和57年(1982)に保存修理が行われ、瓦葺から桧皮葺に復原されました。) 」
https://narakanko-enjoy.com/?p=10753『奈良まちあるき風景紀行』というブログを拝見すると、石のたたりと漢方薬のことが書かれています。「祭神としては「少彦名命(石落神)」が祀られ、その起源はかつて称徳天皇を取り巻いて発生したとされる「石の祟り」に由来するものとも言われています。また、石落神は秘薬を授け、それに基づいて、「豊心丹」と呼ばれる漢方薬が製造されるようになったという逸話も残っています。なお、「石の祟り」とは、かつて巨大寺院であった時代に、西大寺に存在した「東塔」に用いられた「心礎」の石材を廃棄しようとしたときに、その祟りを恐れて小さく石を砕き、道路に撒いてしまったところ、称徳天皇が病気になってしまったという内容のものであるとされています。
鳥居の手前には竹が渡され、祠の近くまで立ち入ることは禁じられているようですが、春には椿や八重桜も美しく、また西大寺訪問時には必ず通過する位置にあるため、歴史ある姿を鳥居越しに気軽にご覧いただけるようになっています。」