森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

深刻さを増す雇用情勢の下で、今日も生活保護申請に同行

2009-07-01 04:02:54 | 議会活動
 7月になりました。うたた寝から起きて、この時間に多少落ち着いて日付一日遅れのブログです。さて、報道によれば、5月の全国の有効求人倍率が0.4倍台に、完全失業率が5.2%に悪化したとのことです。政府が発した「景気の底打ち宣言」の実態がどういうものかがやはり明らかです。

 そんな数値を裏打ちするような個々の失業・求職者の深刻な実態に、6月最終日の30日も向き合う日となりました。
 金沢駅地下広場で野宿生活を送ってきたAさんの生活保護申請に同行しました。夜回りの岡山さんが、これまでコミュニケーションを重ね、本人が生活保護による生活再建を決心したものです。それで、岡山さんも同行し、はじめて生活支援課長とも面会しました。
 Aさんのこの一年あまりの生活状況には、日雇いの清掃業務が単発的で、Aさん自身には責任のない事件にも振り回され、心身共につらいものがあります。この状況について、あらかじめ課長とも意見交換をしてきましたので、申請意思を尊重し、即日入居できるアパートをホームレス担当のケースワーカー(若い!)が不動産事業者に一緒に出向いて探すことになりました。うまく運べば、その部屋に支援課から寝具が提供され、屋根の下での睡眠を確保されていることと思います。
 今後Aさんは、当面、保護決定を前提とした前渡し金3万円で保護決定までの日数を暮らしていかねばなりません。この金額が妥当なのか議論もあります。法規定である14日間を越えて一ヶ月近く決定までに要している実態があります。また、居宅確保の公的システムが業界との間で構築できていない中で、個々の不動産事業者の理解に頼らざるを得ないという役所として微妙な立場もあります。それでも、現在のしくみの中で最善を尽くす支援課の姿勢を感じています。しくみの改善には、課題意識を共有してねばり強く関わっていきたいと思っています。

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