寒さを乗り切れ

　この冬は寒い。本来の冬だ。後援会員の方々への挨拶、街頭宣伝。寸暇を惜しんでいる。そして、この寒さの中で、厳しい現実に直面している人々と次々と出会っている。
　先週金曜日の夜回りで保護した野宿者Ｓさんは、一時保護の民間シェルターに避難してもらい、２４日に生活保護申請へとつないだ。仕事上のトラブルのぬれぎぬから失職に到った気の毒なケースだった。さらに、昨日２６日には、人情家の不動産社長から緊急のＳＯＳが入った。私たちが問題として視野に入れている居宅内ホームレスだ。遊興依存からの生活苦。難しいケースであるが、母子のたれ死にや犯罪などという最悪の事態は防がねばならない。生活支援課を交え、二時間に及ぶ相談を行った。地域の見守りの体制が叫ばれている。個人的な意志によるセイフティネットに引っかかったケースだが、民生委員に依存し、仕事が集中するこれまでの体制は限界に来ている。
　この折り丁度、金沢市ホームレス問題検討会が開かれていた。夜回りから見えてきた貧困問題について、岡山峰子代表の講演が企画された。私の１２月議会質問「生存権の保障について」がきっかけになったようだ。前述の相談の関係で講演は残念ながら聞くことが出来なかった。会議の一部を傍聴したが、情報交換の域を超えていないように感じた。