森かずとしのワイワイ談話室

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武藤類子さんが心深い風をもたらしていった

2012-09-20 23:09:27 | 反原発・脱原発
 福島原発事故告訴団北陸支部が発足した。全国告訴団長の武藤類子さんが福島の苦悩、怒り、今を語った。強く深い思いを優しさがあふれるような柔らかな口調で語りかけた。この人の感化力は、一体どのような生き方から生まれてきたのだろうか。そう思わしめるものがある。昨年の東京での「さようなら原発集会」で一躍全国が注目したあのアピールは今や海外翻訳されているという。
 その彼女は、全国行脚を続けて、原子力ムラの中枢で利益を欲しいままにしてきた「犯罪者たち」を市民の連帯で裁こうと福島原発事故告訴団への参加を呼びかけている。しなくてもよいはずの被曝を招いた政府の無策の責任、失わなくても済んだはずの命を原発事故故に奪った責任、新たな被曝を強いた除染への動員の責任、低線量被曝地帯へ子どもたちを呼び寄せた「復興幻想」への責任、福島事故「収束宣言」の偽りの上に強行した大飯原発再稼働の責任・・。

 なぜ、こんなことが起きているのか!なぜ、東京電力が自分の出した放射性物質の後始末をしないのか!なぜ、東電が賠償の決定権をもっているのか!なぜ、警察は東電に捜査に入らないのか! その結論が刑事告訴だった。

 武藤類子さんは、締めくくりに、刑事告訴の意義を次のように説いた。

 被災した県民が今分断されている。一体加害者は誰なのか。その責任をはっきりさせなければこの矛盾した状況を変えることは出来ない。他者を告訴することは厳粛なことだ。自らの生き方をも問い正し、子どもたちの世代に責任を負うということだ。
 告訴団に参加することは、福島を忘れないということ。人々が再びつながること。原発事故を再び許さない連帯に加わること。

 私も全面的に共感し思う。真の連帯は共に闘うことだ。北陸告訴団の立ち上げに準備段階から関わってきた者として、原発事故を防げなかった責任を多くの心ある方々共有したい。真の連帯のために、告訴団への参加を呼びかけたい。

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