里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'22~種播きの準備(苗箱並べと催芽)

2022年04月07日 | 水稲プール育苗

種播き前日の準備をしました。
ハウスの屋根には遮光シートを掛けておきます。
ハウス入り口以外は解放しないので、遮光シートで気温を下げます。


種播きの前日に、土入れした育苗箱を全て並べてしまうのが小生流です。
通常のプール育苗では、種まきから覆土まで終わらせてから並べます。
一般の無加温育苗でも大概はそれが普通でしょう。
過去にはいくつかの方法を試行しましたが、この方法がすっかり定着しました。
育苗箱は土入れを済ませ、ハウスの両方の妻側に積んであります。


これを近い方のプールに並べていきます。
中央と両側の通路を広くとっているので、並べやすい通路から1列ずつ並べていきます。
並べるときプールの両端は1箱分くらい開けるようにします。


こうすると入水や苗箱を移動するときなどスムーズに出来ます。
抜き板と苗箱の間隔は数㎝開け、入水したときの流れをよくします。


苗箱には乾いた床土が厚さ1㎝入っているだけなので重くはないですが、無理せず運びます。
床土が動きやすいので乱暴に扱うのだけは厳禁です。
これで一方の妻側に積んであった分が終わりました。


同様に、もう一方の妻側の育苗箱を並べていきます。


これで苗箱並べは終了です。


このやり方だと苗箱が軽く体への負担が少ないので高齢者でも楽に作業が出来ます。
また、一連の種播き作業が2日に分散できるので余裕があります。
苗箱並べをやりながら、同時平行でやるのが催芽(芽出し)の作業。
目安は100%の完全な芽出しです。
普通は鳩胸程度の芽出しがよいとされますが、完全に芽が出た状態で播くのが小生流です。
寒冷地の無加温育苗では発芽が一番の問題。
種播きに器械を用いないので芽が完全に出ても支障がありません。
芽出しするのも催芽器を所有していないので独自の芽出し法です。
簡単な仕掛けをして浴室のシャワーのお湯をタンクに引き込みます。
引き込み時のお湯の温度は35℃くらい。


お湯を数回入れ替え、適度な温度を保ちます。


ほぼ一昼夜で芽出しができますが、余裕を見て1昼夜半。
以上が種播き前日の準備作業です。