里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

曲がりネギを穫ってみる

2023年02月14日 | 畑:葉菜類

曲がりネギを初めて穫ってみました。
記録が遅くなってしまいましたが、2月10日に大雪の予報が出ていたため、急ぎ収穫したもの。
当初から曲がりネギ栽培として計画的に作ったわけではないので、あくまで曲がりネギ風です。
今作の長ネギは10月早々から本格的に穫り始め、小生としては上々の出来です。
しかし、土寄せは限界に達し、それ以上の軟白は困難となったため、1ヵ月ほど遅れて植付けた1畝を曲がりネギ風にしてみたのです。
11月末に当地方で「ヤトイ」と呼ばれる作業を行いました。
「ヤトイ」とは生育途中のネギを軟白前に一度掘り上げ、斜めに寝かせて植え替えるものです。
この写真で言うと、右下側に寝かせています。


当初寝ていたネギは生長するにつれて葉が垂直に伸び立ってきます。
ほぼ真横から見ています。寝かせたのが右側。


時が経つにしたがって次第に湾曲してくる訳です。
こちらが反対側。曲がりの外側になります。


斜めに植えられているので土寄せは容易で、軟白がやりやすい。
しかし、今回はヤトイ後はあまり伸びず、土寄せを一度少ししただけです。
長ネギの方は冬季も次第に伸びたので、こちらが見劣りする感は否めません。

それでもすでにヤトイ後2ヵ月以上経っているので穫ってみることにしました。

手前から数本抜き取りました。


抜き取りは容易で、長ネギよりも楽にできます。
曲がりネギ風にはなっていますが、想定より曲がりの程度は若干少ないか。
長ネギに比べると長さ、太りとももう一歩と言うところです。
但し、長ネギより植え付けが1ヵ月遅れのハンディがあるので、やむを得ないかもしれません。
こちらが普通の長ネギ。10月から収穫を続けています。


大寒後の酷寒で外葉が垂れ枯れ上がりもありますが、新葉はピンとしており気にしません。甘味、旨味が増し一段と美味しくなっています。
自然に丈も伸び太っており、軟白もそれなりに進んでいます。
11月下旬に最終の土寄せした後は、何もしていません。
長ネギを少し穫って曲がりネギと比べてみました。


曲がりの具合が分ります。
ボリュームでは長ネギに分があります。
曲がりネギの泥皮を剥いで調整してみました。


ちょうどヤトイで寝かせて植えた感じで置いてみました。
もっとしっかり軟白されていると思いましたが、少し甘いようです。
当地方では「曲がりネギ」は旨いネギとしてブランドになっています。
曲がるときにストレスが掛かってネギは軟らかくなり、甘味も増すとされます。
この後、穫るのは一寸先に延ばし、曲がりと軟白をもう少し進めることにしました。



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2 コメント

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冬の葱 (アナザン・スター)
2023-02-14 11:39:35
葱の甘さには、冬の寒さが良いのでしょうか。
それに加えての、横にするのには軟らかさもあるのですね。

風邪を引いた時、咽喉に好い位しか存じませんが、甘くて柔らかいのが美味しそう。
焼いて醤油や、味噌が合いそうですね。
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Unknown (kaz)
2023-02-14 12:48:04
アナザン・スターさんへ。
コメントありがとうございます。
ネギに限らず植物は寒さへの防御反応で体内濃度を高めるので甘さが増すのでしょうね。
ネギを寝かせて曲がりネギにすると甘くてやわらかくなると当地方では言われていますが、正確には検証したことはありません。
先人の知恵から生まれたものなので美味しいことには間違いなさそうです。
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