春ダイコンは「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種作っています。
「春の都」は若干肥大が早く5月末から穫り始め、1週間ほど前には全て穫り終えました。
「新春蒔総太り」は若干生育が遅いため1週間ほど遅く穫り始め、現在残っているのはこちらです。

種播き後にマルチの上から不織布をべた掛けしていましたが、収穫開始後に全て外しました。
そのため次第にカメムシの一種ナガメが付くようになりました。葉がかすり状になっているのはそのためです。

終盤になり実害もないので放置しています。

根は一段と太り、マルチ穴が持ち上がるほどになっています。

連日気温が異常に高く、水分も適度にあるため想定を遙かに上回って生長しました。

2品種ともに晩抽性品種ですが、種播き後に強い低温に当たったことからトウ立ちが懸念されました。
ダイコンはシードバーナリゼーション(種子感応型)で、晩抽性品種と言えども極低温に遭えば感応し花芽分化します。
事実「春の都」ははっきりとトウが伸びました。
但し、葉数は十分に確保されており、ほんの僅か伸びたらすぐ切っていたので実害はありません。
一方、「新春蒔総太り」は花芽も確認できませんでした。晩抽性でははっきりと優ることが分かりました。
しかし、ここに来てトウが見えている株があります。

やはり低温には感応していたことが分かります。しかし、通常年なら最後までトウの伸び出しもなかったでしょう。
気温が異常に高いため伸び出したわけです。もちろん実害はありません。
今年の種播き後の低温は滅多にないもので、両品種とも非常に実用性が高いと分かりました。
一方、無茶な早播きは常にトウが立つ危険があることを示すものでもあります。不織布の効果も認められるようです。
見るからに超大物になっている株を抜いてみました。

1本だけで十分過ぎます。
しかし、ス入りはありません。切らなくとも外葉の葉柄を折ってみれば分かります。
洗ってみます。計ってみると何と4㎏ありました。

少し早めから穫りだした春ダイコンも、後半は異常な高温で半端でない生長となりました。
まだ腐敗する株はありませんが、間もなく終了とします。全てを穫りきるのは難しそうです。