里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

早くも稲穂は出揃ったが高温障害を懸念

2023年08月01日 | 田んぼ

今年のイネは早くも穂が出揃いました。
これまでで最も早いと言えそうです。
今は水の管理の大事な時期。日中を避け早朝に見回りに出ました。


当地では梅雨期には一度や二度はヤマセの気圧配置が現れるのが普通です。
遂に今年は田植え以降一度もそのようなことなく真夏に突入しました。
これまで殆ど経験したことのない気象経過です。
例年問題になる低温による障害だけは全く心配することなく過ぎ去りました。
ここ数日の高温で、穂が急速に出揃いました。


今、盛んに花が咲き受粉の真っ盛りです。


この時期は花水と言って、最も水を必要とします。


出穂開花で吸水力が高まり、さらにこの高温で蒸散量も多く、放置するとたちまち水が無くなります。
当面、1週間ほどは見回りをして水を切らさないようにしないといけません。
7月25、6日頃出た走り穂は屈んできました。


こちらの田んぼも穂が出揃いました。


水を引き込みました。


この辺りが一番早く穂が出始まった所。


天候が良くないと穂が出始まってから揃うまで日数がかかります。
今年は2、3日で揃ってしまいました。


こちらの田んぼで朝日が射してきました。


この田んぼはほんの少し遅いようです。といっても1日も違わない程度。


他の田んぼでやや日陰になり遅れているところはあります。
出穂期は半数の穂が出た時となっているので、我が家の今年の出穂期は7月28日。
穂揃い期は9割の穂が出た時なので、我が家の穂揃い期は7月30日。
一昨年も早かったですが、今年はさらに早く、おそらく過去最速と思われます。
過日、7月中に出揃っても不思議ではないと予想はしていました。
今年は全国的に異常高温に見舞われていますが、ここ数日当地も経験したことのない暑さです。
当県では各地でこれまでの最高気温を更新しています。
当地方が猛暑日になるのは稀で、あってもせいぜい1日か2日。
それがここ数日連続して記録しました。
さすがに熱帯夜は記録していませんが、寸前まで達しています。
そして、イネにとってもこのような高温は良いことではないのです。
穂も早く出れば良いという訳ではありません。
このような年は籾皮が厚く米粒が小さくなると言う人もいます。
これまでも高温による障害を何度か経験しています。
イネが消耗し充実した米粒にならず品質が低下するのです。
白未熟米と言われるものは米粒が白く濁ってしまいます。
また、このような高温時に強い風が吹くと穂が白化しやすい。
予報ではしばらく高温が続く見込みで、かなり心配です。
ただ、当地のような里山は平野部より夜温が1、2℃低い。それが一番の利点です。
8月、9月と先は長い。ハードルはまだまだあります。




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