里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

カボチャの仕立て方と誘引整枝

2024年07月23日 | 畑:果菜類

今年のカボチャは少々変則な仕立て方となりました。
種播きは気温が高かったことから例年より少々早い4月末。
マルチに指で穴を開けそのまま種を押し込む我流の直播き法です。
品種は九重栗EX。但し、全て古種。
発芽は非常に良かったのですが、その後の生育が良くない株があり、仕立て方を確定しないまましばらく放置していました。
カボチャの仕立て方には色々あります。
親蔓1本仕立て、親蔓と子蔓1本の2本仕立て、親蔓と子蔓2本の3本仕立て、親蔓をピンチし子蔓の2本仕立てや3本仕立て、さらには半放任等々です。
目標の収穫時期と畝間、株間との関係で決めることになります。
我が家の場合、我流の直播きの発芽率が70~80%と想定、適当な間隔に間引きし親蔓と子蔓1本の2本仕立てを基本にしています。
発芽率、初期生育ともに良かった時には親蔓1本仕立てにしたこともあります。
結局、今年は6月末に生育の良くないものを間引き、仕立て方を確定させました。
結果的に2年続けて親蔓と子蔓1本若しくは子蔓2本の2本仕立てと3本仕立ての組み合わせとなりました。
これがその時のものです。


これを親蔓主枝と子蔓主枝を確定し、適当な間隔に配置して誘引しました。


長く伸びた蔓が親蔓主枝でやや短い蔓が子蔓主枝です。


1番果はこんな程度のものが多かった。


各主枝から出るわき芽は全て搔きます。これまでわき芽の整理を2度ほど行いました。
これが現在。かなり伸びました。わき芽もまた伸びています。


このくらいわき芽を整理しました。


適当な間隔に誘引しました

わき芽を放置するとジャングル状態になり果実が確認しにくく収穫もやりにくい。これなら大丈夫です。


この果実だけは例外。5、6節のところに留まっています。


摘果すべきでしたが気づかずそのままにしてしまいました。
これが通常の1番果。10~13節くらいで着果しています。


蜂が飛んでいるため人工授粉したものは僅かで、殆どは自然着果です。
1番果の着果状態はまずまず。
軸が少し変色してきました。6月20~25日頃の開花なので8上旬の収穫見込みです。


1番果を着けた後は、例年のように蔓を伸ばし2番果、さらに3番果まで穫るのが目標です。
そのためのスペースは十分に確保してあります。
これが2番果。


これが3番果。


2、3番果の留まりはあまり良くないようです。3番果を着けるのも今週くらいまでです。
2番果、3番果も健全な葉が十分あって完熟していれば問題なく美味しいカボチャが穫れます。
こちらは、遅穫り用のカボチャを直播きしたもの。


冬至カボチャにする貯蔵用です。
品種は「雪化粧」。
7月2日の種播き。これも古種。
厳しい時期の栽培で、そもそも当地ではかなり無理な作型です。
発芽はよかったものの日照りのためか2株は枯れてしまいました。
近3年の実績は3個、6個、5個。その前年はゼロでした。果たして今年はどうか。