里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネは中干し十分で生育も早まりそう

2024年07月10日 | 田んぼ

今年のイネは、田植え後2ヵ月余り。
6月25日までに中干しに入り、10日ほどで中干しは終了。数日前には再び水を入れ始めました。
この田んぼは水を切ってから順調に乾きました。


当地、中干し中は気温が高く殆ど雨が降りませんでした。一言で言えば季節外れの日照り。
例年ならこの時期は梅雨の真っ只中。思うようには乾かないのが常です。
今年は例外中の例外と言ったところ。
田んぼの周囲に入った亀裂が水を入れてからもまだ確認できます。


イネの茎数は少なければ当然減収しますが、多すぎてもくず米が多発し、品質が低下します。
そこで中干しを行い無駄な分けつを抑え、同時に土中に酸素を供給します。
我が家の目標茎数は1株当たり25本。十分に確保されていると思われます。


当地方は梅雨入りすれば何日かはヤマセの気圧配置になることが多い。
しかし、今年は一度もそのようになっていません。
気温が高いだけでなく雨が異常に降りません。昨年も同様に気温が高かったのですが、雨は降りました。
こちらの田んぼは亀裂ががっちりできるほどにはなりませんでした。


田んぼの中央付近は乾き不足です。それでも例年に比べれば十分。


中干しは何時までもやるわけにはいきません。終える時期は限定されます。
稲穂の元になるいわゆる幼穂が出来始める頃が幼穂形成期。
この幼穂形成期に入る頃には水が必要になるのです。穂の出る25日前くらいで、近年は大体7月5日前後です。
今年の天候だと7月5日前の可能性もかなり高い。


ですから我が家では7月5日までには全ての田んぼに水を入れました。
但し、分けつを促進する時期のように常時入れておく必要はありません。
水が無くなったら入れれば良しです。これが間断灌漑と言われるものです。
こちらの田んぼは中干しに入る前から時々水が無くなることがありました。


目標の茎数は十分に確保されているので問題はありません。
雨が全く降らないため時にそのようなことが起こります。
中干しに入ってからも乾きが早く、亀裂が中ほどにも入りました。


10日間中干しすると亀裂が入りすぎるため、途中で中断、水を入れました。
この時期このようなことは滅多にありません。
まだ周囲には亀裂が残っているのが分ります。


これから穂が出るまでイネにとっては最も大事な時期を迎えます。
例年ならこの時期当地方は冷害の一因となるヤマセによる低温が問題となります。
今年は気温の高い日が続く予報となっています。
しかし、気温は高ければよいというものではありません。イネの消耗が激しくなり品質や収量に影響します。
今年は穂の出る時期が早まる可能性が高いので、間もなく2回目の雑草の刈り払いを始めます。