里山悠々録

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寒冷地の春に貴重な茎立ち菜

2021年05月13日 | 畑:花菜類

今年、我が家で作っている茎立ち菜(とう立ち菜)は「仙台雪菜」「かき菜」「三陸つぼみ菜」の3種。
何れも昨年10月15日に直播き。厳冬ながら順調に生育しました。
3月から収穫が始まり未だ穫っています。
最も早く穫り始めたのが、しばらくぶりに作った「三陸つぼみ菜」。


3月上旬から穫れ始めました。
他の2種よりもはっきりと1週間から10日早い。
茎立ち菜として、これまでで一番くらい早いのではないでしょうか。
今穫れているのは孫やひ孫にあたる茎ですが、まだ多数出ています。


「三陸つぼみ菜」は「かき菜」と元々よく似ていますが、現在の株全体の印象はかなり異なります。
早くから穫れだしただけに株疲れ気味なのか、葉も細くこじんまりした感じになっています。


茎も細い。しかし、茎の数は多数。
今でも十分食べられます。但し、ごく細いものは処分です。
すでに数十本の穫り跡のある株があります。


次に穫れだしたのが「仙台雪菜」。


「仙台雪菜」は、当地方のいわゆる伝統野菜ですが、茎立ち菜として作っています。
外葉はヨレヨレに見えますが、まだまだ元気です。
3月半ばから穫れ始めました。
今年は殊のほか種子が雑駁なようで株によるバラツキが大きく、「三陸つぼみ菜」より1週間から10日遅れといったところ。
子茎はすべて穫り終り、伸びているのは孫の茎です。


仙台雪菜の良さは、この時期になっても葉や茎が硬くなりにくいこと。
葉が他の2種より肉厚、鮮緑で茎も軟らかく、美味しい。
少々花が咲いても十分に食べられます。


他の2種よりも弱く作りづらい面はありますが、結果的には大株で旺盛になっており、現在もかなり穫れています。
この株も未だ多くの蕾が見えます。


最後に穫れ始めたのが「かき菜」。


「かき菜」は北関東の在来アブラナの一種で、トウの花ではなく伸びてくる若い茎葉を食べます。
3月20日過ぎから収穫が始まりました。
「三陸つぼみ菜」より10日から2週間遅い。
姿がよく似た2種ですが、これほどはっきりと収穫開始が違うとは想定以上です。
収穫のピークがずれたのは幸いで、2品種を作るメリットが感じられます。
現在穫れているのはほとんどは孫茎。多少は子茎が残っているかもしれません。
「かき菜」の良さはとにかく生育旺盛で作りやすいこと。
現在の姿は「三陸つぼみ菜」より一回りも二回りも大きい。


穫れ始めが遅いだけに、最初に株がしっかりと作られるということでしょうか。
「かき菜」は花芽が見える前に穫るのがベストですが、この時期になるとそれは難しい。


今でも、太い茎が穫れているのが、この「かき菜」。
蕾が見え長く伸びたものは下の方が硬いので、食べるのは茎が手でポキンと折れる上の方30センチくらいです。


右が「三陸つぼみ菜」、中央が「かき菜」、左が「仙台雪菜」


我が家の春の青菜というと他にはホウレンソウくらいです。
寒冷地の茎立ち菜は貴重。もう少しの間、穫ります。



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