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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ジャガイモを芽かきし追肥土寄せ

2023年05月22日 | 畑:土物類

ジャガイモを芽かきし、追肥と土寄せをしました。
省力植え付けをしたジャガイモの生育は順調です。


品種は男爵のみ。
自家種をすっかり止めて3年目、全て購入種芋にしています。
生育はよく揃って葉色も良好です。
この畑は近くのケヤキが大木になり、午後の日当たりが年々悪くなっています。
その代わり霜の降りる心配がほとんどありません。
まず芽かきをして3本仕立てにします。
株の根元を押さえ、株を傷めないように強い茎3本を残し、弱い茎を搔き取ります。


自家種の場合は芽の数が多く、7、8本が普通でした。
購入種は少なく、芽かきの必要ない株もかなりあります。
これで3本仕立てになりました。


この程度なら購入種では芽かきを省略してもよさそうです。
芽かきをすると茎が乱れるものが出ますが、今年は軽微でした。
次に追肥。
畝の肩の部分に速効性肥料を両側に施します。


今年は葉色から見て肥料が効いていそうだったので少なめにしました。
次に土寄せ。
土寄せは花が咲き始める頃と教えられました。
今はこの程度の蕾です。咲くのは6月初め頃でしょう。


その頃になると株が茂り機械作業がやりにくくなります。
畝間の雑草も少し目立ってきました。中耕除草が必要な時期になっています。


畝間は1mと広くしていますが、やはり今が作業のタイミングのようです。
芽かきの乱れを修正する意味でも芽かき直後にやるのが良さそうです。
管理機の畝立てロータの2連の爪を外向きにして逆転で土をはねあげます。


畑の両サイドは片側だけの逆転ロータではね上げます。これで機械作業が終了です。


機械作業だけだと不十分なので鍬で手直しをします。
根元までしっかりと土寄せし、倒伏を抑えます。


これで一連の作業は終了です。


この畑は日照条件が悪いので多くの収穫は望めなくなっていますが、山砂を客土したため芋の肌が綺麗です。
今のところ姿は悪くありません。結果はどうでしょう。


ジャガイモは早めの省力植付け

2023年03月18日 | 畑:土物類

ジャガイモを予定より早く植え付けました。
当地方のジャガイモの植え付けは3月下旬から4月初めが適期とされています。
それからすると少々早過ぎることになります。
今年は春の彼岸過ぎと思っていましたが、様々立て込みそうなので早めました。
気温だけは先週あたりから急に高くなっており、春の様相です。
但し、種芋は3週間欲光する予定でしたが2週間しかできませんでした。
畑は例年と同じ小さな畑で約1a。利用率が低いため実質はその2/3程度です。


近くの立木が大きくなり年々日当たりが悪くなっています。
利点は霜の降りる心配が殆どないことで、早く芽が出ても安心です。
この畑には落ち葉をすき込んでおり、その痕跡が残っています。
半月ほど前にはすでに元肥をやり耕耘しており、これはその時のもの。
我が家では多くの場合、元肥は帯状の全層施肥です。
まず畝の中心になる位置に目印線を付けます。畝間は広く1m。


目印線を中心に約50㎝幅に元肥を散布。


ゆっくりと深くロータリー耕耘し、帯状全層施肥は完了です。


種芋は、一昨年から自家種を止めて全て購入種にしました。
近年、品種は男爵一品種のみ。
欲光期間が短いので芽は僅かしか伸びていません。


種芋は頂芽優勢の原則にしたがって、縦切りに2分割。
種芋の大きさでまれに3分割、分割なしもあります。種芋7㎏で140個だったので1分割平均50g。
前日に済ませています。


植付け前に再度ロータリー耕耘。畝間1mで中心になる位置に再び目印線を付けます


畝間を広くしているので株間はやや狭めの30㎝。
目印線の位置に種芋を押し込むようにして植付けます。


覆土は管理機を利用。
畝立てロータの爪を左側は外向き、右側は内向きにセット。


土のはね上げは最低にし、種芋が畝の中心になるよう逆転で盛って行きます。


左回りに往復します。


管理機で楽に覆土完了です。


鍬で軽くならし整えると覆土の厚さ5、6㎝になります。


これで省力植え付けは終了です。


昔は鍬で植え溝を作り元肥をやってから植付け、さらに鍬で覆土をしていました。
このやり方をするようになって非常に短時間で楽にできるようになりました。


長期貯蔵のタマネギ・ジャガイモ・サトイモは健在

2023年02月20日 | 畑:土物類

現在、長期貯蔵している土物類のタマネギ、ジャガイモ、サトイモは未だ健在です。
長期貯蔵中は時々チェックする必要があります。
腐敗や萌芽を放置すると、さらに腐敗が増えたり、品質が劣化してしまうからです。
こちらがタマネギ。


昨年のタマネギは栽培から収穫まで納得の出来る豊作でした。
品種は長期貯蔵がメインの中晩生種「ネオアース」。
昔は何品種か作っていましたが、今はこの一品種で十分です。
当地のような寒冷地では早生種を作ってもそれほど早くは穫れないので、貯蔵性の高い品種を長く消費するようになりました。
吊しとコンテナに並べてしっかり乾燥した後、中に取り込んで貯蔵しています。
コンテナは少し集約しました。昨年よりも残量はかなり多い。


大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、あまり気にせず食しています。
それでも500g級の特大玉は年内には消費しました。遅くまで残すのは中玉が中心になるようにしています。


腐敗はほんの僅かありましたが、すぐ処置し今は全く見られません。
珍しく萌芽が若干見られます。


採種に100%はあり得ないのでこの時期になれば、多少出るのは当然とも言えるのですが、「ネオアース」では珍しい。
萌芽には年次差や個体差があるようです。
中玉数個取り出してみます。


外皮が自然に剥げ、綺麗な狐色です。これまで貯蔵性のある品種を幾つか作った中で「ネオアース」が一番綺麗です。
今年は残量が多く、4月になっても大分残りそうです。
こちらはジャガイモ。


昨年は不作で、量も少なく小玉が多い。
それだけに無駄がないよう管理しました。
しっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しています。


品種は全て「男爵」。
腐敗は全く出ていません。
当然ながら残っているものも中玉、小玉が多い。
それでも思った以上に残量があります。


貯蔵中で大事なのは芽かきです。
昨年は萌芽が早かったようで、年内に殆ど伸び出しました。
放置すれば芽が長く伸びてしまい、芋の栄養が奪われ萎びてきます。
芽が出始めたら、出来るだけ小さい内に搔かないといけません。
助っ人がよくやってくれました。
殆ど変わらない状態が維持できています。これならしばらく大丈夫です。


以前は、自種を取って使っていましたが、出来が悪いので3年ほど前から全て購入種にしました。
自種を取る時は、今頃になると芽が長く伸びて処理に困ったものです。
今は全て消費してしまうので全て芽を搔いてしまうだけです。
小さい芋ながら当分自給できます。
こちらはサトイモ。


例年は、今頃にはほぼ終了することが多いのですが、今年はまだ残っています。
昨年のサトイモはまずまずの出来でした。子芋の数は多くないものの肥大が良かったようです。
種芋は「蔵王いも」の名で売られていたと言いますが、石川早生系のサトイモと思われます。
貯蔵は、まず陰干して少し乾いたところで土を落とし、子芋はバラさず株のまま、いわゆるいかり芋の状態で発泡スチロール箱に入れ保存しています。


必要な時に取り出し、子芋をバラして利用します。
サトイモは低温に弱く凍みやすい。昔我が家では貯蔵用の横穴に保存していました。
酷寒になり、助っ人が発泡スチロールを段ボールなどで二重、三重に囲いました。


助っ人が調製し、我が家の分と置いていった子芋。悪くありません。


発泡スチロール箱にはまだ残っています。
昨年今頃はタマネギとジャガイモが異常な高値になり、皆が重宝していました。
出荷量の大半を占める北海道産が夏の天候不順で不作になったためです。
昨年後半からはすっかり元に戻り、話題にも上りません。
ところで、小生、タマネギ、ジャガイモ、サトイモを土物類と分類しています。
あまり馴染みがない方が多いかもしれません。
どちらかというと生産より市場や流通関係で使われることが多いと思います。
その名の通り、専ら土の中で穫れるもので、ほかにはサツマイモ、ナガイモ、ラッキョウ、ニンニクなどがあり、根菜類は入りません。


マルチ栽培のタマネギにバラまき追肥

2023年02月11日 | 畑:土物類
大雪となりました。


早朝の積雪は23㎝。


大雪になりそうだと言うので、昨日いろいろと大急ぎで済ませました。
まずは越冬中のタマネギにバラまきの追肥。予定より前倒ししました。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は昨年より1割ほど少ない400数十本。


種まき9月7日、植え付け11月3日。
品種はタキイ種苗の「ネオアース」1品種。
何年か、越冬時の姿がイマイチで収穫だけは大玉豊作という結果オーライが続き納得できませんでしたが、昨年は越冬時の姿もまずまずで結果もよく納得の出来となりました。
今年も前年並程度になっていると言っていいでしょう。
ほぼ想定した姿となっています。


昨年より今年の方が生育が揃っているように思います。


まず越冬時に気になるのはトウ立ちのこと。
年内の生育が良すぎて大苗で越冬するとトウ立ちのリスクが高まり、貧弱だと収量が上がりません。
昔からトウ立ちが僅か見えるくらいが良いと言われてきました。
近年、我が家ではトウ立ちはほとんど見られません。今年もそれほど大苗になっているものはなく、問題ないでしょう。


葉先が枯れているものがありますが、この程度なら想定内で気になりません。
大寒以降の酷寒の割にはあまり影響がなかったようです。
芯の2、3葉さえしっかりしていれば問題なしです。


ネキリムシの被害があります。


今の時期は幼虫が小さいため見つけるのが難しい。欠株はごく僅かなので気にしないことにします。
生育の悪そうな所にそのまま補植したため2本立てになっている株がいくつかあります。


あまり変わらない程度に育っているようです。1本立てにしました。


例年より少々早めとなった追肥。


水に溶けないことには追肥の効果がないので、近年は早めにやるようにはしています。
粒状の速効性肥料をマルチの上からバラまきました。
繰り返し書いていますが、昔は追肥をしたことがありませんでした。
マルチ栽培では全量を元肥でやるものとばかり思っていたのです。
緩効性、遅効性の肥料を組み合わせることで追肥の必要はないと教えられました。
もう大分前になりますが、高齢の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見ました。
その時は無駄なことをやっているなと思って見ていました。
しかし、試しにやってみると効果抜群で、いわゆる目から鱗です。
これは偶然だった可能性もあるのですが、以来続けています。
マルチの上からバラまくだけですから甚だ簡単です。


植え穴を狙ってやるということはしません。
マルチのベットは必ず中高の かまぼこ形に作ります。一番は排水をよくするためですが、バラまき追肥にも好都合です。
粒状肥料をベットの中ほどにバラまくと自然に転がって適当に植え穴に入っていきます。


もちろんマルチ上に留まっている肥料もありますが、何れ雨に溶ければ流れて入るだろうとラフに考えています。
追肥をするようになり、肥え切れすると発生しやすいベト病も殆ど出なくなりました。
今年も追肥の効果に期待したい。


生育不良のラッキョウに追肥と土寄せ

2023年02月10日 | 畑:土物類

越冬中のラッキョウに早めの追肥と土寄せをしました。
生育は甚だ不良です。


ラッキョウはどれ?と言った有様。これまでで最悪です。
もともと充実した種とは言えませんでしたが、それにしても育ちが悪い。


これで、まともな方です。


年々生育が悪くなってはきていました。
昨年収穫時は、事情があって半分を三年子の花ラッキョウにして初めて収穫、貴重な経験となりました。
今作は通常の栽培で、畝数も3畝に減らしました。
畑を変え、畝間も広くとってしっかり作る段取りをしたつもりだったので、これほど悪くなるとは想定外。


欠株も大分あります。


挽回出来るとは思えませんが、やるべきことをやらない訳にはいかないでしょう。
見にくいですが、硫安と苦土石灰を畝の両肩に追肥しました。


単肥の硫安は土を酸性化するので通常は殆ど使いません。
追肥は専ら化成肥料を用いています。しかし、肥料高騰の折り、在庫のある硫安を使うことにしました。
酸性化を緩和するのに苦土石灰も同時に施用。クワだけで土寄せを行いました。


落ち葉も構わず一緒に寄せてしまいます。


当地、今年は降水量が少なく乾いています。雨か雪になりそうだと言うのでタイミングは良かったようです。大雪は勘弁願いたいところですが。
ラッキョウの種は亡き母が残したもの。早いもので今年が23回忌。
ラクダ種と思われますが、毎年同じ収穫物から種を取ってきたため劣化が進んだ可能性が高い。
助っ人とは今年が最後になるだろうと話しているところです。
それだけに最低限の収穫は確保したいもの。