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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

タマネギを植付ける畝を作る

2023年10月25日 | 畑:土物類

タマネギを植付ける畝を作りました。
もう少しで植え付けになるので、ぎりぎりのタイミングです。本来なら半月は欲しいところですが。
もっとも昨年はさらに押し迫っていたのでそれよりはましです。
この場所はトマトの跡地で、それだけでは足らずナス1畝を強制終了させました。
助っ人によるとタマネギは数ある野菜の中でも最重要だと言います。
一年中消費するので不作で足りなくなると大変困ると。なるほどと頷けます。
我が家の畑は強粘土質ですが、タマネギは果菜類などと同じく一番条件の良い所を充てるようにしています。
この辺りは比較的排水が良く、ピートモスなどを入れて土壌改良しています。
トマトやナスの跡なのでまずロータリーで十分に耕耘し均平にします。


タマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。間隔は120㎝で3列。


苦土石灰を全面に、緩効性肥料を畝になるところに幅約80㎝に帯状散布します。


植え付けまでの期間がないので他の有機物は入れません。
再度ロータリーで深くゆっくりと耕耘します。


再びタマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。


目印線が畝の中央になるよう管理機の逆転ロータで左回りに往復し畝立てします。


我が家の管理機では、ローターの爪は左を2連の外向き、右を1連の内向きにセットします。
これで機械作業は終了です。


クワでならしベット幅80㎝くらいのかまぼこ形に仕上げます。


幅95㎝の4条穴あき黒ポリマルチを被覆します。3ベット完成。


黒ポリを引っ張り、畝を跨ぐようにして鍬で裾に土を掛けるとちょうど上手くいきます。
あとでマルチを外すのも楽に出来ます。
昔、我が家には専用のマルチャーがありましたが、老朽化し処分しました。
これが我が家の一連の畝作りです。
次第に日が傾き1畝がナスの陰になり見えにくくなりました。
これが早朝写したもの。強制終了させたナスの跡地に1畝作っています。


500穴くらいのつもりでしたが、470穴ほどでした。それでもほぼ前年並です。
これは現在育苗中のタマネギの苗床。


風雨でなびいていますが、まずまずの生育。植え付けまでにもう少し大きくなるでしょう。


タマネギ「ネオアース」の種を少し早めに播く

2023年09月07日 | 畑:土物類

3日ほど前にタマネギの種播きをしました。
少々遅れましたが、小生にとっては結構大事なことなのでここに記します。
今年も品種はタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。


僅かだけカネコ種苗の早生品種「錦毬(きんきゅう)」を試しに播いてみました。
昔は2、3品種播いていましたが、ここしばらく「ネオアース」1品種だけです。
今年は極早生種を少し播いてみようかと思ったものの馴染みの店にあったのは早生種のみ。
と言うのは4月から5月にかけ1ヵ月くらいが端境期になるからです。あまり期待はできないでしょう。
当地方のタマネギマルチ栽培の種播き適期は9月上旬。
我が家ではずっと9月6~8日が基本。天候の関係でずれても2、3日までになるようにしています。
今年は早播きのギリギリと言ったところになったのでやや不安。
播種期が重要なのは、タマネギは冬越し時の苗の大きさが問題になるからです。
大き過ぎれば低温に感応しやすくとう立ちの心配が、小さ過ぎれば玉の肥大が悪くなります。
つまりは種播きや植付けの時期が大事になってくると言うわけです。
今年の夏のように天候は想定を超えるような年もあり、天候が生育を左右することは間違いありません。
しかし、それはしょうがないこと。予測すること自体が無理というものです。
近頃はセル苗を作る方も多くなっていますが、我が家は昔ながらのやり方です。
苗床は半月以上前に苦土石灰、有機肥料を施用し耕耘、10日ほど前に緩効性肥料を散布してロータリー耕耘。
まず、ネキリムシやタマネギバエなどの害虫防除に粒剤を散布します。
管理機の逆転ローターで耕耘を兼ね土を盛ります。


鍬でならしてかまぼこ形のベットに仕上げます。


数センチ間隔に播き溝を付けます。


小生は大概がバラ播きですが、さすがに苗床はすじ播きです。


極力間引きの必要がないよう薄蒔きにします。
よく分らないかもしれませんが、小さい黒ゴマのようなのが種です。


指で播き溝を埋めて薄く覆土し、鍬で軽く鎮圧。


もみ殻を掛けます。


雨に打たれて土が固まるのを抑えるためです。頻繁な灌水でも固まりやすい。
昨年くん炭からもみ殻に変えてみましたが、問題ないようです。
灌水し、不織布をトンネル掛けして終了。


中晩生品種の「ネオアース」は高品質で貯蔵性抜群。小生は信奉者と言って良いかもしれません。
ほぼ1年間、この品種で賄います。
ここ2作は生育も収穫物も納得の出来だったので、今作もそう願いたいもの。
昨日は大雨となりましたが、被害までには至らなかったのは幸い。もう雨は十分です。

ジャガイモは今年も不作

2023年07月01日 | 畑:土物類

ジャガイモを全て掘り取りました。
ジャガイモは6月半ばから試し掘りを兼ね必要な都度穫っています。
その時点で小玉が多く、あまり良さそうには思えませんでした。
そもそもは7月の半ばあたりの掘り取りを見込んでいました。
しかし、このような状態では待ってもメリットはなさそうです。


梅雨の合間、掘りやすいときに掘った方が得策と判断しました。
たまたま助っ人がいるのも幸い、手伝ってもらいます。
品種は全て男爵。一昨年から自種は止め、全て購入種にしています。
これは出だしの方。


やはり数も少なく小玉が多い。


たまには中玉が揃っているところも。


時折雨が降っている割には掘りやすいのは山砂を客土しているからです。
結局、最後までこのような調子でした。


昔は、複数品種作ったこともありましたが、やはり我が家ではトドメは「男爵」。
ただ、「男爵」は収量が上がりにくいことも確か。
この畑は周りの木が大きくなり過ぎ、午後の日当たりが甚だ悪くなってしまった影響が大きい。これは如何ともしがたい。
山砂を客土したのでジャガイモが作りやすく、後の扱いも楽なのが一番のメリットですが、そろそろ考え時のようです。
大きめの培土入り袋に軽く詰めて五つ。これまででも一番少ないか。
直ちに作業場の空きスペースに運び広げます。

あまり重ならないようにして乾かします。土はあまり付いていないので乾かすのは容易。


大玉はわずか、中玉、小玉が殆どです。


肌が綺麗なのが取り柄。


2、3日このままにし、後は光りが射さないよう日よけをして、時々上下かき混ぜながら、乾かします。
こう不作が続くとさすがに畑を変えざるを得ないのでしょう。
他の畑は何れも強粘土質、ならば変えたくないのが本音ですが。


タマネギの長期貯蔵に向けた乾燥法

2023年06月19日 | 畑:土物類

過日、タマネギを一斉に収穫し、作業場の下屋に取り込みました。
品種は中晩生種の「ネオアース」。
今年は例年になく早く、2年連続の納得できる豊作となりました。
5月早々から穫り始めましたが、この品種のメインは何と言っても長期貯蔵です。
「ネオアース」1品種で来春まで食します。
作業場の下屋に広げて10日余り放置し、陰干ししました。


貯蔵中に腐敗などが出ないようにするには、しっかり乾燥することにつきます。
乾燥不十分なままコンテナなどに重ねて詰め込んでしまうと、貯蔵中に腐れが出てしまいます。
我が家で行っている乾燥法は2通り。吊しによる乾燥とコンテナに並べる乾燥です。
殆どを助っ人がやってくれたので大変有り難い。
まず一般的に行われている吊しによる乾燥。


タマネギの茎を2、30㎝付けひもで縛り、竿に吊します。片側4個ずつ8個を縛ったようです。


この場所は農具等を置いており雑然としているものの雨に当たらず風通しが良い。


この方法は昔からやられてきた方法ですが、茎が枯れてくると重みに耐えかね落ちるものが出やすい。
そこで、今は大玉は無理に吊さず、中玉を中心に吊すようにしています。
大玉はもう一つの方法、かご形コンテナに並べて乾燥するようになりました。


この場所は、空きスペースを確保し収穫後陰干しにしていたところです。
この方法は何年かやっていますが、吊り玉のように落ちる心配をする必要がありません。


この「ネオアース」と言う品種は大玉の比率が高いので、この乾燥法なら間違いはない


但し、このようにかご形コンテナの下に空間を設け、上下から乾燥させます。


コンテナに並べる場合も出来るだけ重ねないようにします。
茎と根がしっかり乾くことが一番の乾燥の目安になります。
このような小玉も僅かながらありますが、これらは何もせず早めに食します。


全体で見ると今年は昨年に比べ吊しの比率が高い。昨年ほどには大玉の比率が高くなかったようです。
但し、中玉と言っても規格から言うと2L級で、重さを計るとこの程度。


大玉は400gを越えています。特大ともなると500g級で、重さを計るとこんなタマネギが相当数あります。


しっかり乾けば、コンテナにある程度重ねて全てを取り込みます。

今年のタマネギ「ネオアース」は早く且つ豊作

2023年06月05日 | 畑:土物類

タマネギを一斉に収穫し、取り込みました。
品種は全て「ネオアース」。
今年はかつてなく早い。5月に入るやいなやポツポツと倒伏が始まりました。


「ネオアース」は中晩生種。通常なら倒れ始まるのは5月10日頃からです。
今年は倒伏したタマネギを5月早々から必要な都度穫り始めました。
「ネオアース」はマルチ栽培では肥大がより早まるようです。
それでも、これほど早く倒伏したタマネギを穫り始めることは滅多にありません。
気温が高く成熟が早まったのでしょう。
所々マルチ穴が見えるところがその穫り跡。


今年のタマネギは欠株が殆どなく越冬時の姿も揃って良好
生育収量とも満足する出来だった昨年並か、生育はむしろ揃っているように見えました。
トウ立ちも全くありません。ネキリムシ被害の2、3本以外病虫害もなし。
倒伏後も青味が落ちません。


但し、マルチとは言え今年の異常乾燥は肥大に影響すると思っていました。
5月10日頃には約半分、5月20日頃にはほぼ100%倒伏しました。
一斉収穫は全ての株が倒れて1週間以上経過を目安としています。
ですから5月中にも一斉収穫が可能になっていました。
タマネギは倒伏してからも肥大します。「ネオアース」はそれがなお顕著。
大玉になるとこのようにマルチがパンパンになります。


田植え後の纏まった雨は肥大にプラスになったと思います。
まだ青味が強いのでもっと肥大する可能性があります。しかし、穫り遅れると割れたり肌が悪くなります。
また、茎が枯れ弱くなってしまうと乾燥で吊すときに支障を来すようになります。
「ネオアース」の長所の一つは肌が綺麗なこと。貯蔵中に美しい狐色になって行きます。
それにはやはり適期の収穫が大事です。
雨の後に日をおかずして一斉収穫出来ました。
まず、このように引き抜いて何カ所かに纏めます。


この後はその場で茎を2、30㎝付けて切り落とします。
そして、作業場の下屋に取り込み、空きスペースに広げます。


今年は、小生が雑草の刈り払い作業の真っ最中だったので、大半を助っ人に頼みました。
要領は分っているので安心して任せられます。
取り込んだものを見ると今年も大玉が多い。


全体の量は昨年より植付け本数を減らした分少なくなっているものの作柄は遜色ないようです。


このような特大玉も多数。


近年は500gを越える特大玉が当たり前のように穫れます。
特大玉と中玉を比べてみます。
右が500g級の特大玉、左が平均的な300g級の中玉。


中玉と言っても出荷規格で言うと直径9㎝以上、重さが300g以上で2Lサイズ。
特大玉を手で持ってみると分りやすい。小生の手は小さい方ではありません。


このまま何日か陰干しした後、本格乾燥に入ります。
何と言っても「ネオアース」は貯蔵が本命。
来春まで貯蔵するためしっかり乾燥させることが何より大事です。
昨年貯蔵のタマネギは量が多く、春にはかなり萌芽し処分するものが出てしまいました。
それでも4月まで食しており、「ネオアース」1品種でほぼ1年間賄っています。
「ネオアース」は素晴らしい。
昨年、今年と2年続けて生育、結果とも納得の出来となりました。