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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木の梅は危機を脱したか

2020年07月20日 | 古木管理

 我が家の庭にある古木の梅は、ザクロと同様樹齢は130年以上と推測されます。


 これが危機的状況に陥りました。そもそも老木がゆえに弱っているのに加えて、害虫が寄生したのです。
 カイガラムシの一種でタマカタカイガラムシという害虫です。調べて分りました。
 冬の剪定時に見ると、びっしりと付いている枝があり、かなりの重症でした。近年梅での被害が拡大している新たな害虫らしく、何らかの経路で我が家にも入ってきたものと思われます。はじめ家裏の実取用の梅に付きました。
 害虫の付いているのは白梅の方で紅梅はまだ付いていないようでした。
 近年は、剪定する時には老木であることを考え、徒長枝や枯れ枝の整理をする程度にして強い剪定はしていません。
 初めての経験で、対策に困りましたが、カイガラムシ退治を最優先させることにしました。害虫が付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って切り落としました。(剪定時
 手の届く軽いところはゴム手袋とタワシで擦り落としました。さらにマシン油乳剤を散布しましたが、これはなかなかやりにくい。
 思い切った剪定をしたので弱ってしまうのが心配でしたが、花は大分薄くなったものの、葉の方は思った以上に茂ってきました。


強剪定した分新葉が沢山吹き出したようです。何とか危機は脱したように見えます。


 しかし、よく見るとタマカタカイガラムシが付いている枝が残っていました。このくらい葉が出ていれば切っても支障はないと思い、切り落としました。


 一番左端の枝です。


 やはり付いています。気持ちのいいものではありません。遠くに持って行き処分しました。


 こちらは紅梅です。

 相変わらず空洞や腐れは目立つものの、新葉は伸びています。カイガラムシは付いていないように見えます。


 とりあえずは、悪化はせず済みました。思い切った剪定も悪くなかったようです。マシン油乳剤の効果は判然としませんがマイナスもありません。よく見ればまだ残っている可能性が十分あるので注意して見ていくつもりです。

古木のザクロの花が満開

2020年07月09日 | 古木管理

 庭にある古木のザクロの花が満開です。


 このザクロの木は庭を作った当時、最初に植えられた庭木の一つと思われます。樹齢は130年以上。我が家の庭を象徴する古木です。


しかし、年々、樹の勢いが弱ってきていることが気がかりです。そのため、昨年の剪定は、枯れ枝を切るくらいにし、上に伸びる徒長枝もあまり切らずに残しました。
 今年は、近年になく新しい芽が吹いています。


 空洞の枝が年々目立ってきました。


 花が満開と言っても、一面に咲いている訳ではありません
 この程度の花で、ここ2、3年は葉の茂り具合も少なく、当然花数も少ない状態です。


 昔は花数も多く、実もかなり成りましたが、昨年実を着けたのはたった2個でした。しかし、今年のザクロの状態は、近年では比較的良さそうに見えます。


 葉も茂り、色も濃いので勢いを少し取り戻しているようです。


 花数も少し偏ってはいるものの、まずまず。もちろん以前のようではありません。昔は樹全体にこのような花が咲いていました。


 花は鮮やかな朱色で、形が独特です。


 蕾も面白い形をしています。


 この花からどのくらいの実が着くでしょうか。ザクロは非常に実留まりが悪い。これで数個といったところかもしれません。

古木の紅梅白梅が満開

2020年03月31日 | 古木管理

 庭の梅が満開です。
 といっても、残念ながら溢れんばかりに咲いているというわけではありません。
 紅梅と白梅が並んでいます。


 この梅は古木で、樹齢は百数十年と推測しています。正確なことは不明ですが、少なくとも築130年の我が家と同年数以上の樹齢だろうと思います。
 老木のため弱っており、花数も多くありません。


 これは紅梅ですが、昨年とほぼ同じで、例年よりは数日~1週間程度早いでしょうか。


白梅より1週間~10日遅れて咲き出し、今がほぼ満開になっています。ソメイヨシノが咲き始まっていますから、この紅梅は桜より少し早いだけです。


 花びらが八重です。


 紅梅の中でも紅色が濃い方ではないかと思います。


 沢山咲くと見応えがありますが、昔より大分少なくなりました。

 一時、非常に弱り、花数も極端に少なくなりましたが、剪定を抑えて若枝を伸ばしたためか、少し復活しました。


 こちらは白梅。


 白梅でも花梅なので、実はほとんど成りません。実取用の白梅よりも遅れて咲きます。


 白梅は1週間前にはすでに満開になっていました。少し散り始めのものが出てきました。

 昨年は沢山咲き、見応えがありましたが、今年は寂しい咲きぶりになっています。


 タマカタカイガラムシという害虫が付き、思い切った剪定をしたため花芽が大幅に少なくなりました。この害虫は家裏にある実取用の梅に最初に付き、次いでこの白梅に付いたようです。
 それでも頑張って花を咲かせていますが、弱ることが心配です。今年は害虫の発生が抑えられて、枯れるようなことがなければ良しと思っています。


 この紅梅白梅は空洞や枯れ枝も目立つ老木です。


 庭の古木をどう維持するかは大きな問題なのです。


古木の梅を剪定するも危機

2020年01月05日 | 古木管理

 我が家の庭にある古木の梅。これが今危機的状況に陥っています。老木のため、もともと弱ってはいるのですが、これに害虫が寄生しました。夏場には気づいて消毒をしましたが、効果がなかったようです。


 剪定しようかと思って見たところ、さらに殖えていたのです。調べてみるとカイガラムシの一種でタマカタカイガラムシと分りました。


カイガラムシと言えば白いカイガラムシは見たことがありますが、これは初めて見ました。びっしりと付いている枝があり、重症です。梅などのバラ科に付き、特に梅園では近年被害が拡大している新たな害虫だそうで、何らかの経路で我が家にも入ってきたのでしょう。
 カイガラムシの防除は殻を被っているためやっかいで、今の時期は、擦り落とすか枝ごと切ってしまうしかないようです。ただ、木に付いている殻の中は乾いていて潰すと粉々になり、抜け殻のように見えます。よく分りません。


 我が家の梅はかなりの古木のため、剪定はできるだけ弱らせないようにすることを一番に考えています。従って、近年は下の方の徒長枝や枯れ枝の整理をする程度にして強い剪定はしていません。しかし、このカイガラムシを何とかしないと木が枯れてしまいます。
 タマカタカイガラムシが多く付いているのは、この白梅です。こちらの白梅は比較的枝振りが元気だったのですが。


悩みましたが、今年はカイガラムシ退治を優先させ、虫が沢山付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って剪定してしまうことにしました。少しのところはゴム手袋とタワシで擦り落とします。


 最近にないくらい大胆に剪定しました。


勢いが弱ってしまわないか心配ですが、割り切るしかありません。

これが剪定前


剪定後


 こちらは紅梅。


 空洞や腐れも目立ちます。


 見た限りでは、まだカイガラムシは付いていないようです。すぐ側なので、よく観察すれば付いているのかもしれません。しかし、この紅梅は枯れ枝も多くかなり弱っており、近年はほとんど放任して新しい枝を伸ばすようにしてきました。ようやく新しい枝が多くなってきたところです。今年も最小限の剪定にとどめたいと思います。


太い枝は大分伸びた1本だけ切りました。


剪定前


剪定後

 剪定量も多くなりました。大部分が白梅の枝です。


タマカタカイガラムシがびっしり付いている枝があります。


剪定した枝は遠くに運んで処分しました。この後、効果があるかどうか分りませんが、マシン油乳剤を散布します。吉と出るか凶と出るか不安な剪定となりました。

存在感一番「古木のザクロ」を剪定する

2019年12月13日 | 古木管理

 我が家の庭で一番の存在感を示しているのが、この「古木のザクロ」。
 完全に落葉したので剪定をしました。我が家の庭には、最初に植えられたと思われる古木が何種かあります。このザクロもその一つで、樹齢は100数十年と推測しています。


 近年、気に掛けているのは、勢いが弱ってきていることです。
 以前は、枝が伸びすぎないように大枝をかなり切っていたのですが、そのような太い枝が出ていません。逆に枯れ枝が多くなっています。


 幹の空洞も目立ってきました。


 これは、7月初めの一番葉が茂っているときのもの。花数も昔から比べると少なくなりました。


結局、今年実を着けたのはたった2個。これがその時の写真です。


 そもそもザクロは花数に比べて実留まりが悪いのですが、それにしても寂しい。単なる隔年結果ではなく、木自体が弱ってきていると考えるべきかもしれません。
 剪定は、枯れ枝を切るくらいにして強い剪定はしないことにしました。


 太い幹に付いている真っ直ぐ上に伸びる徒長枝も全てを切ってツルツルにせず、適当に残しました。


ただ、これを切らないと木に登って剪定するのが大変です。ザクロにはトゲがあります。ザクロのトゲはユズなどのような鋭いトゲではないですが、少々痛いめをしないといけません。太い幹には草まで生えています。木のためには取った方がいいと思いますが、手を掛けませんでした。


 結局、剪定の量はこれだけでした。今までで最も少ないです。


 見ただけではどこを剪定したか分らないでしょう。

古木をどのように維持管理していくかは大きな課題です。