(1/2 より) > 不況下の日本で、羽振りのよさをテレビカメラを意識して見せつけるというのは、庶民の味方だった昔の侠客とは全く異質というほかない。
公の組織も、それとは関係のない別組織も、序列を形成することには変わりない。それが、序列人間 (日本人) のメンタリティ (考え方) というものである。
> 名古屋では、中部国際空港も、トヨタのビルも、弘道会の睨みがきいてスムーズに工事が進んだといわれている。>いくら取り締まられ、世間の非難を浴びてもこの裏組織が巧妙に生き延び、さらに肥大化する背景には、それを利用してコトをうまく運ぼうとする表の勢力の存在がある。
表も裏も日本人の序列メンタリティには変わりない。いずこも同じ日本語に基づいている。
>そして、表と裏をつなぐ闇のルートは、情報機関の調査網にもかからないほど、みごとに隠蔽されている。 > 日本社会は途方もなく根深い問題を抱え込んでいる。
そうですね。言語は伝達の手段であると同時に思考の手段でもありますね。
日本語には階称 (言葉遣い) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。
日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列なきところに礼儀なしである。
礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて堅ぐるしい日常生活を送っている。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の表現に過ぎないため、個人的精神的な意味がない。無哲学・能天気である事は、人々にとって全然気にならないことである。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。
序列人間は人間序列を作る。上位の者と下位の者の間に自分を差し挟むことにより自己の存在感を意識している。だから、自己の所属する序列に強い帰属意識を持っている。義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことにより仕事にやりがいを感じている。周囲の序列人間が序列に対する貢献を評価するからである。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが人生の楽しみである。
>相撲界とヤクザの付き合いは、表に出ているほんの一部に過ぎない。 > 力士をかばうつもりはないが、少年時代から相撲の稽古に明け暮れている人たちである。 >暴力団の資金づくりに加担しているなど、ツユほども思っていなかったのではないか。
そうですね。裏社会を知って相撲の稽古に明け暮れるわけではありませんね。
>マスメディアには闇に隠れて社会の土台を蝕んでいる大きな悪を見逃すことがないよう願いたい。
そうですね。
非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を埋めて行く。世界は過去から現在・未来へと移動する。自己の 'あるべき姿' (things as they should be) もこの中にある。
自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実の内容を批判すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になる。
日本語の文法には時制がない。だから、日本人には世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。批判がなければ現実を否定できない。だから、現実肯定主義者となる。批判精神のない人の文章は、現実の内容の垂れ流しになる。子供のようなものである。
‘周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。’ ( グレゴリー・クラーク)
日本には大人になる為の教育がない。大人になる為の教育は、英米流の高等教育である。学生は大学・大学院で自己の哲学を作る。すると、学士・修士・博士に成れる。
わが国のマスコミは現実の内容をただ垂れ流す。だから、個性が見られない。個人主義が理解できない。個人主義を利己主義と間違えたりもする。本人にも相手にも何を考えているのかわからない。それで、相手からも信頼されない。広く国際的な協力者が得られないので社会に貢献する度合いが限られる。
我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。
>----------------------------------------------------------------
.