水瓶

ファンタジーや日々のこと

旅することと、つくること

2014-04-09 08:07:25 | 雑記
昨日は二週間ぶりに、「ニルスのふしぎな旅」見られました
(野球中継を恨めしく思ったのも、ずいぶん久しぶりです・・・)
今、とても楽しみにしているテレビが、ニルスのふしぎな旅と、自転車こころ旅と、
鉄腕DASHなのです。旅することとか、つくることとか。

鉄腕DASHでは、TOKIOの人たちが、自分たちの手で村をつくっていくけれど、
手作りでやろうとすると、自然と昔の暮らしになってしまうんだと思います。
あまり進歩して複雑になってしまうと、個人の手でできる範囲を大きく越えてしまって、
できることがなくなっていってしまうのは、物語をつくる上でも同じなのです。

もちろん昔よりも、今の生活の方が便利で快適ですけれど、そういう生活がベースにある上で、
不便でも、自分に把握できる範囲でおさまるような、
もう一つの、小さな生活を楽しんでみたいという願望が、私にはある気がします。
それは、すごくぜいたくでわがままなことなのかも知れません。
……うん。でも、物語でなら、それがタダでできるのです…!
手のひらにおさまる、小さな世界をつくること。

どこかへ行って、きれいな景色を眺めたり、いつもとは違う雰囲気の道を歩いたりしてると、
心にたまっていた澱のようなものが、どこかに流れて消えていきます。
頭にぼんやりと浮かんで来るものを、手で触れたり、目に見える形にできると、嬉しいです。
たとえ売ってる物ほど出来が良くなくても、、ね。
旅をしたり、何かつくったりするのは楽しい。楽しいと、心が軽くなります。楽になる。

「ニルスのふしぎな旅」で、ニルスは妖精トムテにいたずらをして、小人にされてしまいます。
仲良くなったガンの群れのリーダー・アッカが、ニルスを人間に戻してくれるよう、
トムテに話をつけてくれますが、ニルスはこれを断ってしまいます。
もともとニルスは少し変わった子で、誰も好きな人間がいなかったし、
不自由や面倒が多い人間よりも、小人のままで鳥たちと旅をしている方が楽しいと。

けれど旅を続ける内に、人間の世界と切り離されてしまったことを、寂しく思って後悔したり、
いや、やっぱり小人のままの方がいいと思ったりと、気持ちがゆれ動きます。
なんだかそんな気持ち、ちょっとだけわかるような気がしませんか…?