鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ベニマシコの探索

2018年03月06日 00時00分01秒 | 紹介

  野鳥学者でないことをはじめに断っておく。鳥のことは「鳥に聞け」で、本当のところはプロのカメラマンでもよくわからないはずである。プロのカメラマンとて、何をもってプロとなっているのか、自分でプロと宣言すればよいなどと勝手なことをのたまう輩も多いが、本来ならば、プロと称することによって、生計を立てているとするのであろう。そうはいっても、芸術の部類に入る写真の世界では人によってその判断には幅があり、芸術性といわれる相対的な価値判断となり、商売には程遠い。野外の撮影は、まさに天候の変化に左右され、同じ条件での再現性はないに等しい。つまり出たとこ勝負である。

 

 写真撮影に必要な、写真機本体、カメラに取り付けるレンズ、三脚使用か手持ちか、シャッター速度、露出、ISO感度、ピント合わせがオートかマニュアルか、逆光か順光か、被写体の動作、被写体までの距離、背景、連写等を瞬時に判断し、満足いく画像を得るかである。これらの撮影画像を左右する因子が多いわけで、常に一定の条件とはならない。

 

 しかしながら、プロとなれば、もしくは熟達すれば、ある程度の良好な画像を得ることができる。熟練するからで、高性能な機材であっても、すべてが自動というわけではない。

 被写体の状況によって、瞬時に最低条件をセットするのである。さらに、条件を変えながら、最適性を求めるのである。被写体が出現する頻度は場所や天候が異なれば、その都度変わるため、毎回同じとは言えない。その塩梅がプロとアマの違いであろう。

 

 話がそれたが、多摩川中流域で、この時期にベニマシコがつがいもしくは、メス2羽とオス1羽で飛来し、盛んに雑草の種を食している。セイタカアワダチソウの種が有名であるが、このほかにも多くの種を食している。どこからか聞きつけてベニマシコを探すカメラマンが来ているが、ベニマシコに出会う確率は低いようで、ベニマシコの習性が影響しているようである。地元では、鳴き声を聞いて、居場所の見当をつけて探す。さらに言えば、飛来する場所に順番があるようで、食事がすめば水を飲むために河原へ移動する。一か所にとどまる時間は比較的長いが、飛び去るとしばらくは戻らず、数時間後に飛来することが多い。飛行の傾向は日によって異なるし、気象条件も一定ではないため、確実なとこは言えず、偶然がなせる場合がほとんどである。

 

 あえて言えば、同じ行動パターンは持っているようで、そのパターンを飲み込めばベニマシコに会えるチャンスが広がることにつながる。河川敷といえども数百メートルはあるので、鳴き声を頼りにし、くまなく頻繁に探すことが最善である。追っかけは厳禁である。