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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

巨大地震の予知

2015年06月01日 00時00分01秒 | 提言

 昨日午後8時24分頃の突然の有感地震は、予知すらなく、震源は小笠原母島直下590km付近で発生したとの特定は地震が始まった後からの放映であり、続いて、震度が表示され、津波がないことが伝えられた。夕食後自室にいた女房は揺れの大きさに驚き、水屋の扉を押さえながら揺れの治まるまでその姿勢でいた。幸い、震度が大きい割に、被害が殆どなく、ガラス類も割れずに済んだ。自分は、1階の居間でテレビを見ていたが、蛍光灯の切り替えスイッチに繋がる引きひもで揺れの様子を見ていたが、チャンネルをNHKに切り替えて、情報に注視した。

 

 数日前から地震が何回か起こっていて、何れも今回との関連はない様であるが、避難準備や、非常持ち出しなどについて話合ったばかりであり、今回の揺れの複雑さには普段と異なる感じを持った。自宅付近の震度は4ということであったが、小笠原、県内の二宮と埼玉では震度5強~5弱が記録されている。震源からは相当離れているが、とっさに小笠原諸島と関東の沿岸への津波の来襲が気になった。

 

 揺れが治まって震度の大きさがマグニチュード8.5とのこと、東日本大震災がマグニチュード9.0であったと記憶しているので、被害が無く済んだことは何よりであったと胸をなで下ろしたところである。それにしても、4年前の大震災以降、緊急地震速報の精度が上がりつつあることを感じていたが、今回は何故メディアを通じた予知が出来なかったのか疑問を持った。携帯電話には20~30分後に入った。しかし、気象庁の会見については2時間後とのことでいささか気が抜けてしまった。

 

 その後のNHKの放送は、テレビもラジオも繰り返し同じ情報を暫く流していて、状況の変化がないことが理解できたが、これも仕方がないことなのであろうか、放送の在り方も気になった。地域でのサイレンも全く聴かず、地域放送もない。何たる対応か、信頼感が失墜する。

 

 翌朝の新聞紙上では、弁解がましい気象庁の地震対応については「「震源が深く、正確な震度の予測が困難だった」として、緊急自身速報を発表しなかった。」となっている。この記事を読んで、もっと違う弁解を聴きたかったが、正確な震度などの予測などは緊急時には必要ではなく、大規模な地震が発生することを何故伝えなかったのか、伝えない理由は、観測していなかったのではなかったのか、杜撰な観測態勢を暴露することを避けたのではなかったかとの疑念が払拭できない。多くの住民が同様に感じたことでああろう。所詮、自然災害は己自身で守らねばならないが、予知が不可能であればそのことを隠さずに公(おおやけ)にすべきではないであろうか。



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