鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

学習塾(2回シリーズその2)

2014年08月28日 00時00分01秒 | 提言

 大学入試だけが人生の目標ではないことは、誰も承知であるが、一流大学への合格が果たす将来性は、学歴偏重の我が国においては仕方がない内面がある。しかし、大学を卒業する前に行う就職準備体験は、大学に合格して、在学期間中に学んだことと、企業や社会が要求する人材像との乖離が甚だしいことが分かる。アカデミックな専門性は就職活動においてはメジャーではなく、誰しも、専門性がないことに気づき、大学が何であったのか自問するのである。

 大学のカリキュラムが変化している点も見逃せないが、大学の目的は、単純に言うと学問の深さを追求するところであり、就職準備のための機関でないことも明らかなところである。一流大学を卒業したと言っても、就職先までもが確保され、保証されるものではないのである。

 さて、入試一辺倒の塾が衰退する傾向が示された今後は、これに変わるべき特段の妙案があるわけではないが、文部行政が制度化してきた6334制の在り方も再考すべき多くの問題を内在している。自らの経験からすると、大学入試にエネルギーをかけるより、就職を前提とした学校制度化にもっと重点を移すべきである。企業が放棄した企業内教育訓練の復活を期待するものであり、短大や、専門学校の重要性が再考され、現在とは異なる塾的な機関出現に望みを託したい。(このシリーズ最終回です)



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