家電で人気が高い商品の一つに挙げられている掃除ロボットがある。自走式で、電池で動くもので、充電場所を知っていて、蓄電量が減れば、機器自らが判断し、充電場所で充電する。日中留守にしていても、掃除を行ってくれるものである。自宅で使ったことはないが、ある程度の段差も乗り越えるし、コーナー部においても掃除をしてくれる。なかなか優れものとの評判であるが、消費者の要望もあってか、進化し続けているようである。
今回紹介するのは、今までの掃除ロボットに機能が追加され、床を拭くという水拭きを行うようにした掃除ロボットである。原理はセンサーで必要な場所に水を噴霧して、前後運動により汚れを取り除くというものである。床と接する面はパッドがついていて、湿らせた状態となっている。何度かこの動作を繰り返せば当然パッドが汚れるので、それを取り換えるようである。本格的な水拭きではないが、ある程度の汚れは落ちるのであろう。汚れが激しい場合や、油脂の汚れ等は、化学処理(洗剤を含ませる・界面活性剤等を利用する)するようで、汚れに応じてパッドを替える。
掃除ロボットもここまで来たかと思うが、工業的には、すでに自動化されている電動機器はある。ビルのガラス窓を清掃するもの、空港や会議室、ロビー、体育館等の広い面積の掃除に利用されている。原理は、今まで手作業で行っていた各工程を一台の機械に取りまとめたもので、ポリッシャーとバキュームクリーナー、洗剤供給、乾燥用の送風等の機能を持つ。
通常、水拭きは適している素材があり、できるだけ水分が浸透しないものが良い。床面は木材(プリント合板)にポリウレタン樹脂塗料を塗ったものが多いが、リノリュームタイルのような合成樹脂も多い。コンクリート面には塩化ビニル等のビニル系の樹脂塗料が塗られている。要は水を吸収する床は適さないことがわかる。
水は多くの物質を溶かす働きを持つが、ふき取りが完全でないと素材表面に汚れが拡散するだけで、一向にきれい(クリーン)になってはいない。水拭きすなわち雑巾がけでは通常きれいにならない。常に正常な布面で拭い取るようにしないときれいにはならない。先ほど紹介した電動の大型掃除機で述べたように汚れた水を吸い取るバキューム式が効果的である。
新たに開発された水拭き掃除ロボットの評判と使い勝手等の機能をもうしばらく注視したい。
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