盆・暮れ・正月が主たる帰省ラッシュが発生する時期である。それを承知で、勤務の合間に取れる休暇を利用して、帰省先へ帰ることは、それ事態歓迎されることであるが、律儀な日本人の行動を良く表していると言えるであろう。都市部からの帰省は帰省ラッシュが起こり、地方から都市部へはUターンラッシュになる。交通渋滞は、数十キロに及び、運転者や同乗者の疲労はピークに達する。どこのサービスエリアでも満車が続き、高速道路が渋滞道路と変わる。帰省を待つご家族からの投書で、渋滞をよそに嬉しい渋滞との話があったが、先祖や親の待つところへ帰って来る心情のことを言っているのであろう。
渋滞の発生には様々な要因があるが、道路設計上の問題を無視することができない。新たな高速道路設置については用地買収で、過疎地の時価が安いところが選ばれるが、既存路線との合流で合流地点付近では車線を増やす設計となるが、車が集中する時期には、渋滞が発生する。設計段階では盆暮れ正月の極端に増加する自動車数を想定して設計されるわけではないのであろう。車の数が増えれば、事故の発生も統計的に増える。交通事故が発生すると走行車線が減り、状況によっては通行止めとなる可能性も出てくる。
ブレーキの踏み過ぎは、後続車に連続的にブレーキを踏ませることに繋がり、渋滞の原因となっている。割り込み運転や無謀なスピード違反も同様に渋滞の原因となる。よく運転していて渋滞に巻き込まれることがあるが、「先頭車両は何をしているのであろうか?」との疑問が起こる。渋滞が緩和して、渋滞発生箇所をスムースに通り過ぎると事故もなく信号機もないのに渋滞が起こるのが不思議なことがある。
一時、分散した休暇を取得するような話が出ていたが、平坦化出来ない事情があるから制度化できないのであって、24時間態勢や夏時間の導入と似たような話である。企業は休みが無く勤務態勢が取れていても、親戚等が集まるお盆や正月の時期は、分散することができない。しからば、交通渋滞の発生は起こるものとして対処すべきで、交通手段を変えることや、数年おきに帰省するなどの工夫も必要となる。ガラガラとなっている都市部へ、可能であるならホテル住まいも覚悟し、両親を都市部に呼ぶことも良いかも知れない。
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